第四十五話 錬門(2)
ゆっくりと立ち上がり、ホワイトは青い光を止めた。ここから出るには、自分の意志では出来ないことを思い、諦める。
『ここはお前の精神世界―「リロード」―お前は先日、名の解放を極めた。』
ホワイト「ああ。それしか勝つ方法がなかったからだ。」
『そして・・・お前の今の実力で、更に第二の門、「錬門」まで、壊し「欠けた」。それがお前の敗因だったのだ。』
驚いた様子で、ホワイトはポヨが「!」マークとなるのが、自分でも判った。
『この世界は―お前の世界。この世界が壊れれば、お前は壊れる。だが・・・この世界をお前が制御すれば、力はお前のものだ。』
ホワイト「意味が・・・」
『錬門を壊せ。完全に。さすれば・・・完全なる「開闢」を手に入れることが出来る。』
ウォリア「無念だな・・・使いこなせていない。私がその「門」を破る力・・・受け貰うとしようか・・・」
剣を振り上げ、壁によりかかるホワイトへ、狙いを定めた。
黒い光が大きく唸りを上げ、強大な刀へと変化を遂げた。後、ウォリアの頭の上に、黒い光の球体が生み出される。
ウォリア「真の『開闢』だ―花の如く散れ―『斬魔剣』!!」
大きな金属音が響く。黒い光が吹き飛び、ウォリアは空中へ舞い上がる。
黒い光はウォリアの上から床へと、雹のように降り注いだ。床に叩きつけられるウォリア。
ウォリア「かはっ・・・誰だ・・・!?」
ホワイト「さっきからお前ぇの前にいるじゃねーか・・・よォ!」
黒い光を身にまとっている、ホワイトの姿がそこには見えた。光儀刀はないが、左手には黒い光が、溢れ出ている。
頭の上には、黒い光の球体が作り出され、体中から溢れ出た光はそこへ集中していた。
ウォリア「・・・何者だ?黒い光だと?貴殿・・・邪念世界の者か?」
光儀刀を構えて、ホワイトに向けながら、ウォリアが問いただした。
ホワイト「何言ってんだ?俺は俺だぜ・・・何もんでもねえ、ホワイトだぜ!」
続く