第七話 組織の名
ワイとヒーズの闘いでは、ヒーズの頭脳戦によって、ヒーズが勝利した。
ゼブルとカイスの闘いでは、カイスが封印していたはずの剣技を使い、見事、ゼブルを倒した。
そして、次はホワイトの勝負だ。
ホワイトは、ゼブルのいた部屋から階段を上って、一つの中部屋に着いた。
ホワイト「ここか。」
???「待ってたぞ。」
そこにいたのは、オニキスの、ダーク・ヒコウ・チカラ。一本の長い剣を持っている。
???「質問に答えてもらおう。貴様はどこからきた?」
ホワイト「はァ!?んなもん知るかよ!」
???「やはりな・・・・私は「ヴルグ」七福神、切り込み隊長・・・・」
そういって、剣をぐるぐると回し、両手で構え、ホワイトに目を向けた。
オーグ「オーグ様だ!」
すばやいスピードでホワイトを斬りつけ、壁に叩きつけた。
次に、オーグはジャンプし、剣を振りかぶった。
ホワイトは受身を取って、青い光から剣を作り出すと、相手の振り下ろしてきた剣を受け止めた。
ホワイト「くそ・・・」
オーグ「光儀刀を使えるのか・・・貴様?」
ホワイト「光儀刀?」
後ろへ一歩退き、オーグが言った。
オーグ「光儀刀・・・光を原理とし、作り出すことのできる霊剣。ふ・・面白い!」
ホワイト「なにが面白いだ!」
オーグ「その剣・・・名は?」
ホワイト「あるわけねーだろ。」
オーグ「成程・・・・さあ、続けるぞ!」
再びすばやいスピードでホワイトを斬りつけたオーグ。
しかし、今度はホワイトも準備が出来ていた。
キンッという金属音がして、剣を受け止めると、そのまま床に伏せて、オーグの一撃を交した。
ホワイト「ブルーライト・エネルギー!」
床に伏せたまま上を向いて、下からオーグに青い光を直撃させた。
天井に吹き飛んでいき、オーグは空へ吹き飛んでいった。
ホワイト「ふう・・・終わったか。」
オーグ「零式・・・・・「覇道」!」
天井から突き抜けてきたオーグが、ホワイトの頭上から剣を振り下ろした。
ホワイトは剣でなんとか防いだが、押されている。足が床にめり込んでいる状態だ。
オーグ「ひゃーはっはー!おらおらあ!」
ホワイト「く・・・・だあああありゃああ!!」
剣を思いっきり振って、オーグを弾くホワイト。互いに対峙すると、ホワイトが口を開く。
ホワイト「光儀刀って・・・・なんだ?」
オーグ「もっというと、自分の「気」だな。「気」の力で、強さも決まる。おっとー?もう夜か。」
外は既に真っ暗で、星がかすれて見えた。
ホワイト「はぁっ!」
オーグ「おっと!」
速く動いて、オーグに攻撃したが、簡単に避けられてしまった。オーグはホワイトを土台にして、屋上へといった。
ホワイト「待ちやがれ!」
続いて、ホワイトも行った。そこは、なにもない殺風景なところだった。月明かりに照らされている。
オーグ「さあ、決着をつけるか・・・・いくぜ!」
高く飛び上がったオーグは剣を思いっきり振りかぶって、ホワイトの頭上を目指す。
なにかをおもいついたようにジャンプしたホワイトは、オーグの懐に入った。
ホワイト「はあ・・・・・!」
オーグ「あたらねえぜ!」
ブンと剣を振るが、やはりオーグに避けられてしまった。
しかし、何が起こったのか、オーグは屋上の床に叩きつけられた。
オーグ「ぐはっ・・・・馬鹿な・・・・奴の攻撃は外れていた・・」
ホワイト「その通りだ。外れてた。だけどな・・・・いっくぜー!」
走り出したホワイトは、オーグの目の前で剣を振りかぶって、おろした。
オーグはジャンプして避ける。そして、振りかぶった。
オーグ「終わりだー!零式・・・・・
ホワイト「剣技!隔月斬!」
物凄いスピードをつけて、オーグを上空へ弾き飛ばした。
そう・・・避けられた反動を利用して、バネのように飛び上がり、二連続で攻撃したのだ。
それから、オーグは戻ってこずに、ホワイトは一人、黄昏ていた。やがて、ヒーズらが来た。
ヒーズ「大丈夫か?」
ホワイト「へへへ・・・・ありがとうよ、お前のおかげだぜ、月。」
空に輝く銀白色の月を眺めながら、ホワイトが呟いた。
続く