第12話

シュウは棘刺の谷を見つめていると係りのチャオから青白く光っているリングを渡された

シュウ 「何コレ?」

係りのチャオ 「手にはめてみてください」

言われたとおりリングを手にはめる

ひゅうん・・・

するとリングは腕に巻き付いた

係りのチャオ 「そのリングは仲間の手に触れると仲間に巻きつくんですよ。テンテンさんに提供していただきました」

説明を聞き終わるとシュウはリングを見つめていた

しばらくすると聞き覚えのある声が聞こえてきた

シュウ 「ん?この声もしかして・・・」

シュウは声のする方を向く

フライライ DFF「ガキが作ったにしてはすげえな・・」

シュウ 「フライライ!久しぶりだな!」

フライライ 「! てめえはシュウじゃねえか!」

この2匹は幼馴染なのだが7年前のダークガーデンの孤立行動により会えなかったのだ

トマ 「係りさーん、音だけ爆弾の用意はできましたかー?」

係りのチャオは丸っこい音と書かれた爆弾を持ってきた

係りのチャオ 「では、カウントしまーす」

そういうと音だけ爆弾に火をつける

5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・ドッカアァァァァァンンン!!!

6匹のチャオ達が一斉にスタートした!

トマ 「此処でチーム名と第一走者の名前をお伝え致します。
   1、チャオレンジャー   レッドさん
   2、ドリームス      シュウさん
   3、危険な奴ら      レンジャーさん
   4、?(謎)のチーム   クエッションさん
   5、フルーツ大好き    ライチさん  
   6、悪の化身達      フライライさんです
今、フライライさんとシュウさんが同じ速さで飛んでいます。すごいスピードです!」

4匹のチャオ達など、もうこの2匹の眼中には入っていないようだ。

フライライ&シュウ 「・・・・・行くぞ!!!」

ただでさえ速かった2匹のスピードがどんどん上がっていった

ハオウ 「流石幼き頃のライバル同士の戦いだな」

とてつもない速さで飛んでいる2匹だが

シュウ 「ただ飛んでるだけじゃつまんないな・・・フライライ!棘刺のギリギリの所でテクニックでも競おうか」

フライライ 「上等だコノヤロー」

二匹はハヤブサのように急降下していった

この行動にトマや観客はポヨを?にする

トマ 「カメラマンさーん。フライライ選手とシュウ選手は確認できましたか~?」

カメラマンのチャオ 「速すぎてカメラにおさまりませーん。あと危険過ぎまーす」

が、2匹の横を同じ速さで飛んでいるものが見えた

エンエン 「音速(ソニック)インセクト。2匹を大画面に映してー」

一見テントウムシのような形をした頼りないものだが2匹と同じ速さで飛び、2匹をしっかりと映していた

トマ 「エンエンさんの音速インセクトにより2匹の状態が見られるようになりました!」

大画面に映し出されたのは2匹がテクニックを競っている様子だった

シュウ 「腕を上げたな・・・じゃあこれできるか?」

シュウは刺にあたる寸前の所で5回ほど回る

フライライ 「簡単すぎるな・・・そろそろマジのスピードでも出すか?」

フライライは刺にあたる寸前の所で回りながら言った

シュウ 「OKするにきまってんじゃねえかよぉ。カウント3・2・1・スタートォォォ!」

どぎゅううううぅぅんんん!!!

観客チャオ達 「!!!??」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第263号
ページ番号
19 / 37
この作品について
タイトル
宇宙最凶最終兵器 シュウ・リアラズ
作者
カオスソーサラ(メガライア)
初回掲載
週刊チャオ第258号
最終掲載
週刊チャオ第269号
連載期間
約2ヵ月19日