スパイ部先生編
「・・・どうしたんだろ。校長先生が言ってた計画って何だろ?しかも、チャオ達が寝たフリ?」
もう何が起こっているのか、少年にはさっぱり。とりあえず、次にチャオ達がお稽古をする教室に入る事に。
「・・・きっと、ここならチャオ達がいるはずだよね。」
がちゃ・・・。
「・・・あれ?」
少年は驚きました。チャオ達が1匹もいないのです。
「おかしいなぁ・・・いつもチャオ達がいるクラスにチャオがいないなんて・・・。」
試しに、ちょっとクラスを捜索する少年。
「これは・・・オモチャ箱か。こんな物あったらチャオレースの景品なんていらないじゃないか。」
ごもっとも。
と、中を見てみる少年。すると・・・。
「・・・何コレ?クラッカーばっかり。」
クラッカーとは、ひもを引っ張ると「ぱーん!」と音がする、パーティとかによくあるアレ。
何故か、クラッカーしか入ってないのです。
「・・・こんなんじゃ、チャオ達皆面白がってパンパン鳴らしちゃうんじゃないかな?」
それ以前に、チャオ達がその使い方を知っているかどうかです。
「・・・ん?くす球?」
くす球とは、「○○記念!」とか、「○○おめでとう!」とか「○○15周年!」とか、そんな紙が出てくる、何かの記念に見られるあの黄色い玉です。
「・・・中身は、何だろう?」
試しに中を見る事に。
ぱーん!
「・・・なーんだ、何もない。」
果たして、こんな物を何に使うのか?
とりあえず、こんな物しか目につかなかった少年。クラスを出る事に。
「いつもより静かだなぁ、チャオワールド。」
・・・と、そんな事を呟いていると、突然クラスから何かの声が聞こえました。
「?」
ちょっと耳をすませて聞いてみることに。
「・・・やはり私の目に狂いは無かったのですね。あの少年、間違いない。」
「(僕の事・・・なのかな。)」
「ふう、何とか計画はバレなかったけど、危なかった。」
「(だからその計画って何さ・・・。)」