Before Chapter 6‐3
「とにかくこいつが今回の騒動の犯人」と前置きしてテーブルの上に先ほどの猫娘、ニァ=ドルアを上がらせる。一応縄でグルグル巻きにしているから逃げられる事はない・・・と思ったのだが大衆の視線を感じる・・・。
サムライ「さっさと来い等とほざくから・・・」
リンネ「急いでここに集まったんですけど・・・・」
シェア「あんな小さい子に手ぇ出したの!?」
ミディ「何の話?!」
いきなり不謹慎な言葉を浴びせられるけど、このニァって少女が盗んだ事に変わりないのだから・・・別に・・・俺は悪くない。
ミディ「最初の俺の言葉聞いたよな?」
ニァ「そ~なんニャ!いきなり後ろから【動くな!】って言ってきて・・・」
ミディ「そういう意味じゃなくて!ってか言ってない!」
シェア「最低」
リンネ「不潔です・・・」
サムライ「塵だな」
ニァ「責任とって~ニャ!」
ミディ「最初の言葉聞いてたよなお前ら・・・?」
あろうことか自宅の中で深々と土下座をして平謝りする。・・・ってか何で俺がこんな目にあうんだよ・・・?
俺は悪くないよな・・・なっ・・・?と泣きたくなりそうだけど堪えて先へと進む。皆冗談でやったからいいものを・・・本当にこのニァっていう奴は反省してるのか・・・?
ニァ「ニャ~もう放しニャ!じゃないとおっそろしい事になるからニャ!!」
全く反省はしていないようだ。それどころかあれだけ強気な発言が出るという事は隠し玉でも持っているのだろうか?どちらにせよこっちにとっては不快だ。
何かこの猫娘に天罰か何かでも下らない物だろうか・・・。
そんな時だった。
パラディ「お待たせ!つれてき・・・って何してるの?」
勢い良く入ってきたパラディの足は止まった、それもそうだろう。なんせこの家の主人である俺が平謝りの状態、そして皆が楽しそうにおしゃべりをしていてテーブルの上にはグルグル巻きになった猫少女が立っている・・・ とにかく損しているのは俺だ・・・それだけしかわかんねぇや・・・。
リンネ「連れてきた・・・って誰をですか?」
パラディ「それは・・・騎士さんだけど・・・」
その直後失礼しますと前置きを入れてうちにあがってきた人物。
純白の鎧に身を包んだ騎士・・・いや聖騎士と呼ぶにふさわしかった。騎士が俺みたいな平凡な家に来るなんて信じられないのだがとにかく目の前にいるのだから信じるわけだけど・・・・
「えっと・・・それでは事情を説明して頂きたいのですが・・・」
間
間 それから約三十分が経過して・・・
間
間 「ふむふむ・・・なるほど・・・それで・・・・」
間
間
間 「リンネ、飯は無いのか?」
間
間 「そうですね~作りましょうか?」
間
間
間
パタンと手持ちのメモ帳を閉じて清清しい顔をあげた。
ようやく理解してくれたようだ。
「ではミディ君、ちょっと署まで・・・」
ミディ「理解してないな」
間
間
間 それから更に三十分以上経過して・・・・
間
間
間
間
間 「あんなこと初めてされたんニャ!責任とって~ニャ!」
間
間 「だからしてないって!」
間
間 「何の話?」
間