ANOTHER STORY 【始まりのお話】
むか~しむかし、世界はたくさんの国がありました。
そしてどれもの国のおうさまはこの美しい世界を自分のものにしたいと思いました。
一つしかない世界をめぐってたくさんの国が争いました。
たくさんの人達が死んで、きれいな緑は焼き払われ、無数の人が嘆き悲しみました。
国を治める王達はみな気づきます。いつのまにこんな美しくなくなったのだろう・・・
世界はボロボロになりました。
全て元通りにもどってほしい。だれもがそうねがいました。
かみさまは世界をもとどおりにするための「光」をこの世界に落としました。
しかしこの「光」は人を思いやる心を持つものにしか使えないものでした。
やさしいこころをもつ小さな国の王である青年がその「光」を手にしました。そしてねがいます
「世界よ 元にもどれ・・・」
世界は元通りに美しい世界に戻りました。
かみさまは言われました「そなたこそが真の王だ」
かみさまは青年をせかいの王さまにしました。
たくさんの国の王も、その民もみんな真の王である青年のもとに集まりました。
こうして世界はひとつの国になりました。
「おうこく」と名づけられた国はいつまでもゆたかにそして光とともにありつづけました。
おわり