At the Luna lake
ちょっと遠く離れた所まで・・・
そんな気分で出歩き足の赴くまま、たどり着いたところは・・・
ミディ「湖・・・」
以前もここで満月を見るために来たんだっけ。
あの時はその後忙しくて結局見ることなんてできやしなかった。
今日は曇りない空だけど・・・。
見上げて見ると満月には程遠い三日月であった。
それも普通の三日月にしてはいやに細長い。
しかし・・・湖の水面と夜空、丁度二極に映し出される月はとても綺麗で宝石の様、それだけでも乾いている心を少し潤してくれる・・・
シェア「あ・・・」
ミディ「え・・・」
シェア「何で・・・あんたが・・・こんなとこにいるのよ?」
ミディ「寝付けなくて・・・ それよりもお前の方が距離的に遠いだろう?」
シェア「いいじゃん♪ 家なんかよりここの方が落ち着くし」
ミディ「まぁ・・・そうかもな」
少しの沈黙。
今日のちょっとした出来事で俺は少し話しにくい。
シェアもそうなのかもな・・・
ちょっと話しかけてみよう。
ミディ「最近魔法の訓練とかしてるのか?」
シェア「は? そりゃ魔道師になるんだからちゃんとやってるわよ!」
ミディ「いやさぁ、最近俺達に構ってばかりでろくに本も読んでなさそうだし・・・」
シェア「フッフーン、そんなことは心配無用。ちゃんと家でやってるからね!読書も実践も、他にも色々・・・」
ミディ「色々?」
シェア「だ・・だからそれは・・・包帯とかぁ・・・テーピング・・・。」
ミディ「??」
シェア「もういい!疲れたから今日は帰る!」
ミディ「あ・・・・」
いったい何なんだ・・・?