第4話 法律? 何それ? おいしいの?(要領オーバーにつき)

そんな自分の言葉もむなしく、「とぅっ」とかいいながら上空から一般セーラー服を着た少女が飛び降りてきました。
ってあれ、どこのアニメだこれ? ただでさえ筆者冬木野はアニメどころかテレビもさらさら見ないのに。朝に時間と予報の確認とついでにニュースってくらいしか見ないぞ?

「チャオ保護委員会会長、未津海 秋野(みづうみ あきの)、ありふれた匂いのする方法で華麗に登場!」
いや、確かにありふれてるが言わんでええよ。
もう一度見直すと、やっぱり一般のセーラー服を着込んだ高校生の一人に見える。顔立ちも整っており、髪形はショートヘアー。少し男っ気を感じます。
腰にポーチが沢山付いており、更に背中にちょっと大きいリュックを背負っており、なんか物騒な匂いが漂っているような?

それを見た2匹の反応として、チャオベエは勿論の事ポヨを疑問符に変え「誰チャオか?」とか呑気に発言しますが、警官の反応が異常であってですねー。

「なっ、バカな! 何故貴様が今ココに出てくる!? 今週は、今週は……」
どう考えても信じられん、という表情で叫んでおります。さて、どうした事か?


「週刊チャオの300号の一週間ではないかっ!」
いや、そっちかよ。
「確かに、チャオ保護委員会は記念日の週には企画小説を書かなくちゃいけないんだけど……」
警官がごくりとツバを飲み込みます。

「会長権限でサボった。「嫌な予感がするから」って理由でね」
ウインクで堂々と応えましたよこの人。ただもんじゃねぇぜ。

「あ、あのー」
突然チャオベエの声が響き渡ります。どうしたのかね。全員がチャオベエへと視線を投げかけます。
「主人公ポジションを所有してる僕としては、これ以上空気になるのを抑えたいチャオ。筆者冬木野、どうかするチャオ」
あ、悪い。この流れで行くと一騒動終わらすまでオマエの出番無いわ。次の筆者に期待してくれ。

「くっ、まぁいい。度重なる恨み、今ここで晴らさせてもらおう! てやああああああああ」
とか何とか、警官が秋野へと突っ込んでいきます。恨みっておま、何があった。手柄奪われたりとか? そうだよな、多分。
「恨みなんて買った覚えないけどいいわ、今すぐ吹き飛ばしてあげるからね!」
とか言って、腰にあるポーチから突然サブマシンガンを二丁取り出しました。結構異様な形です。
実はこれ、P90と言うサブマシンガンで、装弾数50発で威力も高め、さらに右手でも左手でも同じような使い方ができる優れもの。え? 知らん? あ、そうですか。ハイ。
その銃を両手に構え、何の躊躇もなくフルオート射撃を開始。警官は驚くような表情でその全てをしどろもどろに避けます。やるなお前。

「ふん、やるじゃない」
とりあえず全発打ち終わった秋野は銃を捨て、次を取り出しました。
こっちはAKー47というアサルトライフル。とっても有名な銃で、兵士の中で見た事ないとか言う人は皆無との事。まぁ、みんな知らんか。うん。
これをまたも乱射。警官はその全てを避け、秋野に近寄ります。先ほどの表情よりも、少し勝ち誇ったような顔で。
そして秋野の使っている銃の弾が無くなった頃、秋野の目の前に警官が。

「もらったぁ!」
警官が刀を振り下ろそうとした、その時!

バァンッ――




響き渡った音が完全に消え去った時、警官は倒れていました。
秋野の手にはまた新たな銃が握られており、先端から煙が吹き出ていました。どうやら仕留めたようです。
んで、この銃はMK22と呼ばれる銃であり、どうやらかの有名なゲームみたいに麻酔銃に改造された銃のようです。よくみると警官がぐーすかいびきかいてます。

「大丈夫だった?」

秋野がハンドガン片手に笑顔で語りかけてきます。その様子にチャオベエはこう吐き捨てるのみでした。

「法律なんて、もうくそくらえチャオ……」






以上、筆者冬木野がお送りしました。誰か、頑張って続かせてくれぇ。(泣

このページについて
作者
冬木野(冬きゅん,カズ,ソニカズ)
掲載号
週刊チャオ第300号
ページ番号
7 / 14
この作品について
タイトル
つながれ!リレー小説
初回掲載
週刊チャオ第300号
最終掲載
週刊チャオ第301号&チャオ生誕9周年記念号
連載期間
約8日