~太陽編~第六十一話 暗黒は炎により焼かれる

「2」のチャオ、シールは、ヴルグのチャオだった。そしてサンと闘っている。

サン「つらぬけぇぇぇぇぇぇ!」

炎がシールに向かう。サンはそう叫ぶが、シールの不敵な笑みに気づく。

シール「エンドレス・ブラッカー!」

一本の矢を撃っただけなのに、その矢は、何千本にもなった。

サン「なんだ!?矢が、増えた。」

シール「炎なんて、目じゃないよ。」

炎はかき消され、サンに矢が命中する。

サン「(この矢、普通じゃねえ。身体が・・思うように・・)」

シール「君は動けないはずだ。闇の矢を・・食らったのだから」

シールは矢を連射する。サンは避けようにも避けられない。

サン「グ・・・ちくしょぉ・・・」

シールはまだ連射する。矢が尽きるまで。

シール「これが最後の一本。これで、君は亡き者となる。」

サン「やってみな。俺は、負けない。」

シールは少しイラついたのか、矢を思いっきり引く。

シール「一点集中!ブラック・アロー・エターナル!」

闇のオーラがいくつも矢を作り出し、全てサンをめがけ飛ぶ。

サン「(身体が動かずとも、目が見えずとも、俺は、避けられる。さぁて、ここから、挽回だぜ!)」

サンは無言でギャラクシーを地面に突き刺すと、炎が吹き上がり、サンは空中へ飛ばされる。

シール「なに・・避けられた!?」

サン「炎は、負けない。貴様なんかにはな!くらえぇ!」

サンはギャラクシーを、一思いに振る。

シール「どこにそんなチカラが!?」

サン「グランド・カリバー!」

炎がまとった光の衝撃波が、闇を全て浄化すると同時に、シールを貫く。

シール「ぐ・・・あああああああああ!!」

シールはその場に倒れこみ、矢は消える。

ハーバー「勝者、サン選手。サン選手にはチャンピオンとの勝負が認められる。」

サン「おぉし!ダート!しょうぶだ・・・ぁ・・・・」

サンも倒れてしまう。

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夜が明けるころ、サンはふと目を覚ます。

サン「朝か、やべぇ!試合!ダートとの勝負!」

そこはサンの見知らぬところだった。

サン「ここ、どこだよ?」

???「さっきはよくもやってくれたねぇ。」

妙なチャオが、部屋へ入ってくる。それは、紛れも無いシールの姿だった。

サン「シール!?なぜ、ここに?」

シール「油断しすぎていた。今ここで、お前との決着をつけよう!そして、俺がチャンピオンとなるのだ!」

サン「な!?」

--------------試合会場

ハーバー「サン選手どうしたことかぁ!全くでてこないぞぉ!」

ダート「(サン・・・?一体どうしたんだ?)」

会場は誰のせいだといえばいいのか、以外と盛り上がっている。

----------------???の地

サン「大会はどうなっている?」

シール「さぁな。お前はここで、八つ裂きにしてくれる!」

シールの背後に、黒いオーラを纏うチャオが、何十匹もいた。

サン「ち!大会はどうなってるんだよ!ん?」

そのとき、小屋が光った!

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第137号
ページ番号
116 / 175
この作品について
タイトル
月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第113号
最終掲載
週刊チャオ第145号
連載期間
約7ヵ月27日