~月編~第七十七話 砂漠化した森
ムーンたちは、先祖、アルフォースを仲間とし、闇の巨塔「コーラシア」を目指す。
ムーン「しかし、なんだろうこの砂漠・・・」
アルフォース「ち・・・誰かが真珠を・・・」
そこは、回りに木々一つも無い、砂漠のような感じだった。
ゼイン「ってことは、ここはあの湖があった森か。」
スター「でも、大きな塔なんてありませんでしたよ?」
スターが不思議そうに尋ねる。
アルフォース「お前ら、大きな木を見つけなかったか?」
バレム「ああ、あったぞ。」
アルフォース「それだ。コーラシアは普段、姿が見えなくなっている。だが、森がその塔をツルで絡みつけ、巨大な木にしたために、場所が分かったんだが・・・」
アルフォースは考え込む。
スター「ということは僕たちが上ったのは・・・コーラシアですか。」
ムーン「そういえば、ティルは?見当たんないんだけど。」
グロウ「ティルなら爺のとこへ帰った。爆破した衝撃で、心配なんだと。」
と、グロウが言い終わる瞬間、霧がかかる。
メテゾウル「霧・・・湖が近くにあるのか?」
ゼイン「怪しいな。とりあえず・・・霧の中に・・・・」
するといきなり霧は晴れ、ずっと先に湖が見えた。
スター「湖ですが・・・ちょっと・・・危険・・・」
ムーン「あそこに湖があるって事は、その回りの何処かにコーラシアが?」
全員そろって歩き続ける。そして、湖にたどり着く。
メテゾウル「いかにも変だ・・・・」
アルフォース「リュキ!いるか!?」
アルフォースが大声を出すと、滝のように涙を流したリュキが現れた。
リュキ「アルフォース~・・・真珠が・・・とられちゃったぁぁ・・・」
アルフォース「誰にだ?」
リュキ「それはぁぁ・・・僕さ!」
一瞬にしてリュキが動くと、アルフォースに突撃するが、避ける。
ムーン「!!」
???「おどろいたぁ?僕はリュキじゃ無いよ。」
アルフォース「リュキをどこへやった。」
???「今頃は・・・雲の上だね。」
そのとき、アルフォース以外は皆同じ想像をしていた。
アルフォース「やはりな。リュキは特別なチャオだ。だから、コーラシアへ連れて行ったのだろう?」
???「そうさ。ちなみに僕に名前なんてないよ。そうだなぁ。「シー」ってのはどう?」
メテゾウル「俺がやろう。」
メテゾウルはアルフォースの前に出る。
アルフォース「こいつは私が・・・」
メテゾウル「いや、俺がやる。なんせ・・・リュキの仇だからな。」
シー「喜んで受けさせてもらうよぉ!「波」!」
湖の水が、巨大な怪物の形となり、メテゾウルを飲み込もうとする。
メテゾウル「結構いろいろなものを含んでいるようだ。いくぞ!」
メテゾウルは剣を構え、波を切ろうとする。
続く