~月編~第七十五話 最大の危機・・死の直前の救世主

ムーンらは、ヴルグの七零部の中の三匹と戦う。まずはムーンからだ。

ムーン「僕が全員倒しても・・・・いいくらいだね!」

ムーンは自分たちを囲っていた稲妻を斬り、ジラに向かっていく。

ジラ「クエイクブレイク」

バレム「残念だったのう。」

ジラの腕はバレムにおさえられ、動かせない。

ムーン「アルティメット・ボルテクス!」

至近距離で、究極の稲妻を放つ。

ジラ「クエイクロック・・・・・・・・」

バレムを振り切り、腕を動かす。岩は、ムーンに向かっていく。

ムーン「ぐあ!」

バレム「後ろががら空きじゃ!爆斬!」

背中を思いっきり切ると、爆破して、傷を負う。

ジラ「きさまらぁ!いいきになってんじゃねえぞぉ!!!」

地震が起こり、岩がピンボールのように暴走する。

ムーン「ぐ・・・ここを回避する方法は・・・ぐは・・」

バレム「駄目だ・・意識を失いかけて・・」

バレムはそのまま倒れてしまう。

ジラ「フ・・・これで終わりだ!クエイクバズーカー!」

岩が大砲のように飛び、大きな発射音と共に避けられないムーンを狙う。

ムーン「体が、痛んで、思い通りに動かない・・・」

メテゾウル「ムーン!」

ジラ「外野は手出し無用だぜ!」

岩がムーンに命中する瞬間、岩はばっさりと切られ、そこには稲妻が走る。

??????「私は外野ではない。そもそも、私はお前らを倒しに来たのだからな。」

ジラ「な・・・・生きていたか!」

テレナス「初代め・・・帝王様の一撃を食らっておきながら。」

ティル「あれは・・・誰?」

ムーンの目の前に立つその男は、腰に剣をしまい、マントをつけ、腹に傷がある。

そして、何よりの特徴は、ムーンチャオの、シャドウチャオだ。

ムーン「僕・・・・?いや違う。」

グロウ「ムーンと似てるが、頭の角の数が違うな。」

??????「私が貴様らをまとめて・・・あの世に送ってやる。」

そのチャオは剣を一つ、鞘から抜く。と同時に、ムーンの持つ、ミラフォースをとる。

スター「ムーンさんのミラフォースをとった?」

テレナス「初代・・・我らに挑んだこと、後悔するがいい。」

??????「いや、せん!」

ミラフォースと、もう一つの剣に、強大な稲妻が宿る。

ジラ「あの技は!」

??????「ムーン、よく見ておけ。これが私の編み出した究極技・・・アルティメット・ボルテザーク!」

剣に何重にもなった雷が、やがて大きな稲妻の刃となる。
そして、謎のチャオは両方の剣を軽々と持ち、相手の三匹を目に見えないほどの速さできりまくる。

ムーン「あの技・・は・・・」

ゼイン「やはり・・・あの方は・・・」

??????「はぁ!」

稲妻は一気に放出され、ジラ、テレナス、ナインは立ち向かえず、吹き飛ぶ。

メテゾウル「初代・・・月の子・・・・」

アルフォース「私の名は・・・アルフォース!今からムーンに、使命を渡す。」

ムーン「使命・・・・・・?」

傷だらけのムーンに、アルフォースは言う。

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第140号
ページ番号
143 / 175
この作品について
タイトル
月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第113号
最終掲載
週刊チャオ第145号
連載期間
約7ヵ月27日