~月編~第七十一話 仲間の声 雷の暴走
ムーンとグロウは、デライツに圧迫され、グロウは気絶する。
しかも、ムーンは様態がおかしいのだ。
ムーン「く・・・・う・・あ・・・」
デライツ「どうした?恐怖の余り、体がくるったか?」
ムーンの体の回りには、電流が奔っている。
と、そのとき、ムーンの後ろから、四匹、チャオが現れた。
ゼイン「ムーン!大丈夫か!?」
スター「いっ!電・・流・・・?ムーンさんの周りに・・・」
それは、スターの手が真っ黒になるほどの電圧だった。
デライツ「ついでだ。貴様等まとめて、消し去ってくれるぅ!」
液体の塊のような体から、闇を発した。
ティル「これは・・・!?く・・・」
バレム「どうやら、・・闇は苦しませるようじゃの・・・」
全員闇に包まれたが、ムーンは雷が守って、闇ははじかれる。
デライツ「どういうことだ?まさかこいつ・・・」
ゼイン「すきあり!」
ゼインは剣の一振りで、デライツの体に深い傷をつける。
スター「ダイヤモンド・スピア!」
ダイヤモンドの槍が、数々に散らばり、飛ぶ。
デライツ「なぜ動ける?我が闇縛りから・・」
ゼイン「闇は星にはかなわなかったってわけか?スターはぴんぴんしてるぜ」
ゼインの言葉通り、スターからは光が発され、闇を受け付けていない。
バレム「ワシも回復したようじゃの。」
スター「ティルさんは!?」
そのとき、ティルはデライツの背後に回っていた。
デライツ「なに!?」
ティル「ブリザード・グレイ!」
液体の塊だったデライツは、絶対零度の太刀により、凍結してしまう。
ゼイン「どうだぁ~?」
デライツ「(どうやら貴様らを見縊っていた様だな。いいだろう。地獄へ送ってやる!)」
当たり一帯は、闇に包まれた。
続く