~月編~第六十六話 宝と試練と森のチャオ
ムーンは闇のムーンに勝利し、最後の試練を突破した。
ムーン「そうだ。仲間のところへいかないと―」
走り出そうとすると、ミラフォースが輝いて、封印石がムーンの周りを旋回する。
カッ!と、光ったと思うと、ムーンがいたのは、大樹の頂上。
ガルズ「ムーン!?」
ガルズはまだ木を走っていたので、驚いた衝撃で落ちそうになる。
ゼイン「あそこにいるのはムーンなのか?」
スター「ムーンさんですね。」
ティル「早い・・・」
バレム「あいつ、下にいなかったか?」
ムーン以外、不信に思っている。
ムーン「ガルズ!ずいぶん遅かったね。」
ガルズ「どうやってここにきたんだ?」
ムーンは最後の試練をクリアしたこと、封印石が光ったこと、を、話した。
ムーン「・・・・・・というわけ。」
ガルズ「ってことは、お前は瞬間移動したのか・・・」
あとからやっと、ゼインたちも追いつく。
ゼイン「ムーン、随分と早いな!」
スター「どうも不思議です。」
木の頂上で疲れを癒している。しかも、辺りは真っ暗で、何も見えない。
ティル「今、夜なのかな?」
バレム「さぁな。確かなことは、日が暮れ過ぎているということじゃ。」
ガルズ「朝日が昇るなんて、久しぶりに見たな。」
日が昇り、辺りが見えてくる。すると、木のふもとに、湖が見えた。
ムーン「光り輝く湖・・・いってみよう!」
ムーンは湖に向かって飛び降りる。他の仲間も、それに続く。
湖に落ちたムーン達は、おもいにもよらないものを目にする。
ゼイン「これが湖の中・・・みろ!あれ、なんだ?」
ゼインが差すのは湖の中心に当たる部分。
ガルズ「真珠・・・・・・・・?」
???「だめだ!それに触るな!」
神秘的なチャオだ。体は白で、光沢がある。
バレム「おぬしは?」
リュキ「リュキだけど。その真珠はこの森の宝!それがなくなると、この森がなくなる!」
焦っていたのか、はしると転んでしまう。
ガルズ「なるほど。それで試練で守ってたってわけか。」
リュキ「さぁ、もどせ!」
ムーン「じゃ、政府へ向かおうか。」
ムーン達は、湖を抜けて森の出口へと進む。
続く