~月編~第六十話 とかれる封印と、封印石の能力
ムーンとバレムは、仲間とはぐれてしまった。が、心強い仲間、ガルズが味方となって、仲間の元へ急ぐ。
ガルズ「時にムーン。封印石というものを知っているか?」
ガルズはマントを羽織ながら言う。
ムーン「持ってるけど?」
ガルズ「なら話が早い。そいつを俺に貸せ。」
ガルズはムーンが持つ封印石を、洞窟の奥に置く。
バレム「なんなんじゃ?」
ガルズは眠ったように動かなくなり、立つと、封印石が輝いた。
ガルズ「来たようだ。長年の封印が解き放たれる!」
ムーン「長年の封印?」
ムーンには何が何なのか分からず、ただ見てるだけだった。
バレム「封印石から何かが出てきたぞ。」
ガルズ「この洞窟には、元々「世界最強のチャオ」と呼ばれる奴が居たんだが、そいつの武器さ。」
ムーン「これは?」
ムーンは封印石から出てきたものをさす。
ガルズ「そいつは「雷電刀」と、「雷電銃」。俺がもらうが・・いいか?」
ムーンとバレムは同時にうなずく。
ムーン「さぁ、東の方角だったね。いこう。」
ムーン達は、洞窟を抜け、仲間の元へ急ぐ。
~そのころ、ゼインたちは―
ティル「ここはなんなのよぉ!」
見るとあたり一面焼け野原。なにがあったのか、チャオが倒れている。
ゼイン「こんなチャオを見たのは初めてだ。」
スター「大きな羽が焼かれてる・・・・」
スターはおこがましそうに言う。
すると、突風が吹いた!と同時に、目の前に一匹のチャオが現れた。
ティル「貴方は!?」
クォズ「俺様は「クォズ」。おやおや、君等は?」
ゼインはクォズと名乗る、ルビーのチャオの前に立つ。
ゼイン「名乗るほどの者でもねぇぜ―勝負―」
と、ゼインの言っている合間に、ティルが口を開く。
ティル「いいえ。あたしがいく!」
クォズ「女の子が相手か~ぃ?いいけどよぉ。」
ゼイン「おい、大丈夫か?あいつは―」
ティルはゼインを抑えるように前に立ちふさがる。
ティル「覚悟を。」
クォズ「どうなってもしらねぇぞぉ」
クォズは、高く飛び上がって、空中をけったようにティルに突進する。
ティル「あ・・あぶな!」
クォズの手には、ぼやけがはいっていて、よく見て捉えることができなかったせいか、クリーンヒットした。
衝撃で、煙が沸き立つ。
スター「ティルさん!?」
ゼイン「どうなったんだ?」
続く