~月編~第五十五話 船の上は氷河期(後)
???「何じゃお前らは?わしに用がないのなら帰ってくれ。」
ムーン「まってよ!」
ムーンは引き止める。と、同時に、雪が降ってくる。
ゼイン「雪・・・・・・?」
スター「なんで?」
???「ち・・ここでは難だ。中へ入れ。」
ムーン達は、謎のチャオの家に入ることとした。
ムーン「あのぅ。」
ムーンは控えめにいう。
バレム「わしはバレムじゃ。なんかようか?」
ゼイン「ずばっというぜ!ソードパークへ行きたいんだ!」
バレムは一度、ゼインをにらめつけたが、すぐさま立ち上がり、外へ出る。
バレム「わしはもう船は乗らん。帰ってもらおう。」
ゼイン「なん・・・」
ムーン「ここは帰ろう。」
ムーン達はバレムの家から出て行く。
ティル「どうする?」
スター「とりあえず、なんで船には乗らないかを突き止めましょう。」
????「無駄だ。」
ムーンたちが話していると、後ろから、一匹のチャオが話しかけてくる。
ブライク「俺はブライク。奴は・・もう船には乗らないだろう。どうしても乗らせたいのなら、奴の娘を生き返らせるしかない。」
ムーン「娘が死んじゃったのか。大体予想はつく。船に乗ってたときに・・他に方法はないの?」
ブライク「奴がもう一度、乗りたいと思わなければな。うわさだが、奴の娘の手紙が、この町のどこかにあるらしい。探してみるといいかもな。」
そういい残すと、そのチャオはこの場を去っていく。
スター「そういえば。さっき聞き込みをしていたときに・・・手紙が見つかったのとかいってたですよ。」
ムーン「いってみよう。」
ムーン達は、船乗りのたまり場となっている、バーにいってみることにした。
雪は次第に強くなる。
船乗り「あぁ。見つかったよ。中は見てないけど。欲しいならやるよ。」
ムーン「じゃあ下さい。」
ムーン達は、その手紙を、バレムに届けることにした。
バレム「なんじゃ。又お前たちか。わしは・・」
ムーン「この手紙を読んでください。」
バレム「これは・・・・・?」
-------------親愛なるお父様へ
お父様は、いつも船で海へ出ていましたね。
会えないことが多くて時々寂しかったけど・・
そんなお父様が大好きでした。
わたしがいなくなったとしても、お父様の姿は海にお似合いです。
わたしのためを思ってくださるのならば、これからも、海へ出続けてください。
貴方の娘、マラより-------------------------
バレム「・・・・・・仕方ない。操船は任せろ。」
ムーン「うん!」
バレムを新たな仲間として、ソードパークを目指す。
果たして、未知の島は本当に存在するのでしょう?
続く
バレムは、白の、帽子をかぶったダーク・ノーマルです。