~月編~第五十四話 船の上は氷河期(前)

ムーン達は、外の騒ぎに駆けつける。

ドウル「にげるんじゃ!」

ドウルは黒いチャオ五体を相手にしている。

ティル「おじいちゃん!?」

ゼイン「あいつらは・・・・・」

その黒いチャオは、ゼインたちにとって、見覚えのある奴等だった。

黒チャオ1「我ら・・・「ヴルグ」より使えしチャオ・・」

黒チャオ2「ヴルグ公約にもとづき、ドウル、お前を排除する。」

ムーン「させない!」

ムーンはドウルの目の前に立つ。

スター「僕もご一緒させていただきますよ!」

ゼイン「へ!相手にとって不測はねぇ。ティル!ジジィを頼んだ!」

ティル「うん!」

黒チャオ五匹相手に、まずはムーンが前に出て行く。

ムーン「都会ってのは雑魚が多いね。アルティメット・ボルテクス!!」

黒チャオは、竜巻に飲み込まれ、一気に空へ放り出される。

ゼイン「俺の出番がねぇじゃんか・・・」

ドウル「(やはり・・この子は・・・・)」

ムーン「こうしちゃいられない!とりあえず先へ行こう!」

ドウルに別れもつけずに、ティルをつれて去っていった。

・・・・・・急いで走っていった先は、とある港町。

ムーン「ドウルさん大丈夫かな?」

ティル「心配ないって。アレで結構強いから。」

すると、ティルの腰にある、電話のようなものが、なった。

ゼイン「それは?」

ティル「携帯通信機。直接しゃべることはできないけど、字を書いて送ることはできるよ。で、今のは・・・」

ムーンへ

今、都会にいるか?いるのだったら早く逃げろ。都会は一夜にして消し飛ぶ。爆発するんだ。
もし、都会を出て港町に着いたのならば、一度、ソードパークへいったらどうだ?
今度あったときに詳しく説明してやる。
近くに俺の知り合いで、操船専門のスペシャリストがいるはずだ。

そいつに頼めば、未知の島、ソードパークにつれてってもらえる。
では、気をつけて。

おっと、これはティル様の番号だったな。
この携帯通信機にたびたび連絡します。

ヴァルサより

ムーン「ヴァ、ヴァヴァヴァヴァ・・ヴァルサ!?何でヴァルサが?」

ティル「知ってるの?まぁいいけど。ヴァルサはわたしが子供のころ、よく遊んだんだよ。しかも、この通信機を発明したのもヴァルサなんだ。」

ゼイン「ほぅ。見かけによらずすげぇんだな。」

ティルは通信機をしまい、ムーンたちに手招きする。

ティル「この操船専門のスペシャリストって、誰だろう?」

ムーン「船にいるチャオ達にきいてみよう。」

スターはテケテケと早く歩いていくと、船乗りたちに聞きまわる。
数分後、スターは戻ってくる。

スター「どうやら、あそこにある真っ白な家にすんでるそうですが・・・ここ最近、船に乗っていないそうです。」

ムーン「こんにちは!ムーンですが・・・」

ムーンはドアをノックする。

ゼイン「じれってぇなぁ。でてこねえぇ!はぁぁ!」

ドアをたたき、ける。ドアはばたんと倒れ、中から真っ白なチャオが現れる。

???「わしの家のドアを壊す奴は誰だ!!」

ムーン「?」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第135号
ページ番号
97 / 175
この作品について
タイトル
月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第113号
最終掲載
週刊チャオ第145号
連載期間
約7ヵ月27日