~最終編~第九十七話 最後の賭け引き

グロウと共に、救う力を解放したムーンたち。Lエンペラーは、どんどん巨大化していく。

ムーン「いくよ!はぁ!」

巨大な闇の弾を、軽々と斬るムーン。

Lエンペラー「あの闇の弾を・・・・・・・・・・」

グロウ「アルティメット・バスター!!」

エンペラーは、光の剣によって、幾度となく斬られる。

光のおかげで、剣は太くなったので、三十㎝程度。そして、エンペラーを何度も切ったので、減った闇は三十×X。

ムーン「アルティメット・ボルテザーク!」

サン「アルティメット・ヴァルデュオス!」

二つの究極技は吸い込まれるように交わりあい、紫電が生まれる。

サン&ムーン「合体究極技!アルティメット・ギガソード!!」

Lエンペラー「ぐあああああああああああ!!!!!!」

エンペラーは、元の「チャオ」の姿に戻り、倒れこむ。

グロウ「勝った・・・・・・のか・・・・エンペラーに。」

ムーン「やったあ!勝利だ!!」

サン「いや・・・・・・・よく見ろ!」

エンペラーはチャオの姿のまま、闇が膨張する。そして、すぐさまさっきの姿に戻ると、まだ闇があふれ出す。

グロウ「な・・・・・・・・に・・・・・・・」

サン「これ以上巨大化すると・・・・・・・・・」

サンの予想通り、空気の結界は破れてしまう。だが、封印石は浮遊石に乗っていうるため、落ちない。

ムーンたちも、救う力のおかげで、落ちないですむ。

ムーン「エンペラー・・・・・どこまで闇を持ってるんだ・・・・・・・」

エンペラー「これこそ・・・・・・・闇の帝王最終形態・・・・・ファイナル・エンペラー!」

さっきよりも数百倍おおきな龍の姿で、ムーンたちの前に立ちはだかる。

サン「こいつ・・・・・・・・・・」

ムーン「闇の龍・・・・・・・・・・・・・」

Fエンペラー「フハハハハハ!オレは・・・・永遠不滅の闇だ!」

グロウ「待て!」

エンペラーが笑っていたのが、グロウの一言でかき消される。

ムーン「グロウ・・・・・・・・?」

グロウ「貴様の心には、『闇』しか見えない。一体、なにがあった?」

Fエンペラー「そんなもの、貴様らに教える義理などないわ・・・・・・・・・

そのとき、エンペラーの闇が薄れていき、光の龍となった。

Fエンペラー「ぼ、僕が全てを、お話、しましょう。」

さっきとは違う態度で、光の龍は話し始める。だが、そのころ地上では・・・・・・・・・・・・



ティル「この上にムーンたちが?」

ヴァルサ「ああ。」

フェアル「貴方はいってはいけませんよ。」

ティル「分かってるけど、いったい、なにが上にあるの・・・・・」

すると、辺りは静まり返る。

ダート「・・・・帝王・・・・・・エンペラーだ。」

スター「やっぱり僕、又いってくる!」

ゾルグ「どこへだ?」

スター「ソルナ神殿です!」

スターは、そう強く言うと、ソルナ神殿へ飛んでいく。

クルト「ん?あの光は・・・・・・・・?」

ダート「!あれは、救う力!」

ゾルグ「なに!?」

ダート「確か救う力の源は、いや、封印石の源は、願、夢、欲、希望、とかだ。」

ダートの言葉に、皆はわけの分からない顔をしている。

ゾルグ「ようするに、・・・・よし、ティル!」

ティル「は、はい!」

ゾルグ「ここに、とてつもなく大きな、氷の板を作れ、チャルリン星全体を多い囲うような、とてつもなく大きな、板だ!」

ティル「わ、分かりました!」

すると、ティルはすぐさま、氷で土台を作り始める。

ゾルグ「誰が言いか・・・・そうだ、ヴァルサ、お前は、ここに世界中の奴等を集めさせろ!」

ヴァルサ「了解した。」

ヴァルサは、コーラシアの頂上から、飛び降りる。

ダート「あいつらの力になれば、いいのだが・・・・・・・」

ゾルグ「心配しなくても大丈夫だ。」



スター「到着・・・・・・・・さて、フェ・・・・・

フェル「私のことですね。」

スターの目の前には、いきなりフェルが現れる。

スター「フェルさん、お願いします、あの上の、大きな祭壇へ連れて行ってください!」

フェル「あの祭壇に気づくとは、さすがですね。記憶をなくしているようですが。いいでしょう。」

スター「本当ですか!ありがとうございます!」

フェル「ただし、条件があります。絶対に口外しないことです。」

そして、この二人は、極秘で天空の祭壇へいくこととなる。

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第145号
ページ番号
172 / 175
この作品について
タイトル
月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第113号
最終掲載
週刊チャオ第145号
連載期間
約7ヵ月27日