~最終編~第九十六話 星の子 グロウ
エンペラーは第四形態、「ラスト・エンペラー」になり、ムーンとサンはぎりぎりのところで救う力を解放した。
Lエンペラー「コザカシイ・・・・・俺の前に、アラワレル敵ではない!」
エンペラーは自らの身体から、ガトリングのように撃つ。
ムーン「アルティメット・ボルテザーク!!」
サン「アルティメット・ヴァルデュオス!!」
そして、この二つの雷と炎は、渦に吸い込まれるように交わり、中心から紫電と化す。
ムーン&サン「合体究極技、アルティメット・ギガソード!」
その紫電は、エンペラーの身体を取り巻くと、闇を徐々に減少させていく。
Lエンペラー「クソウ・・・デス・クレイジン・キャノン!」
自らの身体を破片とし、闇の弾を撃つが、グロウのバリアブルブレスレットのシールドによって防がれる。
※ バリアブルブレスレットは、形を変えることができる腕輪です。
ムーン「今だ!アルティメット・ボルテム!」
サン「いくぜ!アルティメット・フレイザー!」
究極の雷と炎が重なり合い、一筋の線になる。
Lエンペラー「グハァ・・・・キ・・サ・・まら・・・ヨクモ・・・・・」
すると、エンペラーの体から闇があふれ出し、今よりも十倍ほどでかくなる。(さっきは人間くらいの大きさ)
グロウ「まだ大きくなるのか!?」
ムーン「だけど、僕たちは諦めないよ!」
サン「望むところだぜ!」
二人は、剣を上に挙げ、炎と雷を充めていく。
Lエンペラー「・・・・・・・・・・・・・・・」
闇の弾が、連射される!
グロウ「下がれ!」
グロウの一言で、ムーン達はジャンプして下がる。
ムーン「?」
グロウ「星の力・・・・我が剣の力となれ!ダークバスター!!」
邪滅剣の改良型、ダークバスターを放ち、光で闇は一気に消える。だが、惜しくもエンペラーには届かない。
Lエンペラー「オオオオオオオオオ・・・・・!!!!」
闇をブーメラン状にして、ムーンたちに投げつける。が、飛んで避けられる。
サン「意味ねえぜ・・・・
Lエンペラー「イマダ・・・・」
闇が何個も小さな飛礫(つぶて)になり、上から降り注ぐ。
ムーン「ぐああああああ・・・・」
サン「く・・・・・・これが狙いか!」
グロウ「これでは・・・・・まずい・・・・・・」
Lエンペラー「オワリダ・・・・・・・」
エンペラーは、その巨大な手で、サンたちを踏み潰そうとする。
ムーン「邪魔だぁぁぁぁぁぁ!!!」
その闇の手を、ムーンは殴り飛ばす。本来なら闇は実体がない為、殴れないが、救う力を持ったムーンでは、闇は実態のあるものと同様になる。
Lエンペラー「ナニィ・・・・」
サン「アルティメット・・・・・・・・」
ムーン「アルティメット・・・・・・」
サン&ムーン「ギガソード!!!!!」
再びギガソードを放ち、雷と炎は吸い込まれ、中心から紫電が生まれる。
Lエンペラー「グワアアアアアアアア!!!!」
グロウ「っまだ・・・・・・・・のようだ・・・・」
そして再び大ダメージを受けたせいか、闇があふれ出て、たちまち大きくなる。
ムーン「く・・・・・・・・・・」
サン「一体こいつぁ・・・・・・・」
Lエンペラー「グググググ・・・・オレの力・・・・拝むがいい!!」
闇がツララのように落ちていき、ムーン達は避けるが、追跡され、吹き飛ばされる。
グロウ「この野郎・・・・・・・・」
ムーン「コイツに勝てる方法はないのか・・・・・・・・・・?」
サン「そうだ・・・・・・グロウ!さっきゾルグが言ってた「星の子」ってのはなんだ?」
Lエンペラー「何を影でこそこそしている!」
闇の腕が伸び、飲み込もうとするが、簡単に避けられる。
ムーン「星の子・・・・・・・?」
グロウ「それは、お前ら同等、月と太陽の子、そしてもう一つ、・・星の子」
サン「それがグロウだってのか?」
グロウはうなずくが、身の危険を察知して、サンとムーンを引き連れて避ける。
Lエンペラー「チィ・・・・外したか・・・・・・・」
ムーン「打倒エンペラー・・・・・グロウ力を貸して!」
グロウ「元々私はそのために来たのだがな。いくぞ!」
サン「・・・・・・・・・・・・・」
今度は三人で、救う力の解放をし始めた。解放といっても、中心に立って、神経を集中するだけだが。
Lエンペラー「もう一度でも、させるか!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
エンペラーの腕がかなり巨大化し、球体になり、分離する。
Lエンペラー「砕け散れ!デス・マグナム!!!」
闇の大きな弾が、ムーンたちに向かっていく。だが、またしても救う力の輝きによって防がれた。
グロウ「星の子、グロウ。この私目が、こやつを八つ裂きにしてくれましょう。」
続く