～最終編～第九十五話　ラストエンペラーＶＳ救う力

エンペラーは変化中で、闇をまとって近づけることができない。その上、ムーンとサンは、怪我を負っている。

ムーン「く・・・・・・エンペラー・・・・」

サン「どこまで強くなるんだ・・・・・・・」

やはり闇を使い、エンペラーはどんどん形を変えていき、チャオの姿は跡形もない。

と、そのとき、ワープしてきたグロウが、駆けつける。

グロウ「奴は何形態目だ！？」

ムーン「さっきは第三形態っていってたけど・・・・・・」

サン「今の変化は・・・・・・第四形態か・・・・・・」

だが、やはり変化にも時間がかかる。その上、闇を使うので、負担が多い為、さらに時間がかかる。

グロウ「よし、ムーン、サン。今から言うことをよく聞け。」

ムーン「何？」

グロウ「奴の変化は時間がかかる。そのスキに、お前らは封印席の封印を解け！」

突然の命令に、ムーンとサンは少し驚く。

サン「確か、封印石には『救う力』が秘められてる・・・・・」

グロウ「そうだ。それが、闇を倒す唯一の切り札。あの祭壇の中心に行けば・・・」

ムーン「祭壇の中心？」

その中心は、エンペラーを乗り越えなければいけない、つまり、エンペラーの後ろにあった。

サン「どうやっていくんだ？」

グロウ「私に任せろ。」

その瞬間、グロウは、ムーンとサンをまとめてワープする。そして、祭壇の中心に着く。

ムーン「一体何を？」

グロウ「説明は後回しだ。急げ！封印を解くんだ！」

すると、ムーンとサンは、中心に立って、剣を上に構える。

エンペラーは相変わらず、闇は急上昇し、さらに変化を遂げている。

グロウ「（なんとか・・・・封印が解ければいいのだが・・・・・・・）」

しかし、いくらたっても、反応さえない。

それから、ものすごく時間がたったように感じる。そして、エンペラーはほぼ変化を遂げる。

エンペラー「ククククク・・・・・・」

グロウ「エンペラー・・・・・変化を遂げたか・・・・・・」

その姿は、大きな闇の龍。羽がはえ、腕に爪があり、足にも爪がある。

Ｌエンペラー「俺の名はラスト・エンペラー・・・・全ての生きるベシ者に、フクシュウする者・・・・・・・・」

グロウ「させるか・・・・・邪滅剣！！」

光が闇を浄化していき、少しかけたと思うが、またしても再生する。

Ｌエンペラー「俺は・・・・・・・フジミィ・・・・貴様ナゾニ・・・負けん！」

エンペラーはその巨体を重々しそうに動かし、尻尾でグロウを振り払う。

グロウ「ムーン、サン！」

Ｌエンペラー「何をしようとしてるのかは分からんが、オワリダ！デス・クレイジン・キャノン！！」

自分の体の「片割れ」から、闇を生み出し、撃つ。

と、その瞬間！封印石がそれに反応したのか、ムーンとサンを、光で守る。

グロウ「・・・・・・？」

Ｌエンペラー「なんだ・・・・・コノチカラは・・・・・」

封印席の輝きは、サンとムーンを多い囲んだように、薄い金色に輝く。

ムーン「行くぞエンペラー！」

サン「これで・・・・・も・・・・・勝てるか！？」

ムーンとサンの姿は、ムーンはシャドウのスーパー化、サンは体全体が金色に輝いている。

Ｌエンペラー「救う・・・チカラだと・！？」

グロウ「・・・・・・・・・・・」

ムーン「いくよ、サン！」

サン「ＯＫ！準備はいいかぁエンペラー！」

続く