~最終編~第九十二話 五対二!?驚愕の力
エンペラー第二形態、Kエンペラーを、追い詰めたと思い気や、五匹になってサンとムーンを囲んでいる。
サン「ちくしょう。一体何なんだよ!!」
Kエンペラー「そこだ!」
エンペラーはサンを前から翻弄して、後ろから二匹目が蹴り飛ばす。
ムーン「アルティメット・ボルテクス!」
Kエンペラー「デストロイム・クラッシュ!」
金属の波動と、雷の竜巻は相殺し、サンはその間にジャンプする。
サン「アルティメット・・・・・・・」
Kエンペラー「デストロイム・クラッシュ!」
サンが正面を向いている間に、波動がサンに直撃し、地面に叩きつける。
ムーン「サン!」
Kエンペラー「自分のみを心配しな!」
Kエンペラー「所詮、おれたちにゃかなわねえんだから、よ!」
エンペラー二匹で、ムーンを空中お手玉する。
サン「アルティメット・ヴォライガー!!!」
隕石が三体のエンペラーを弾き飛ばし、そのエンペラーたちは消え、炎が残りのエンペラーに襲い掛かる。
Kエンペラー「こざかしい・・・・デストロイム・・
ムーン「アルティメット・ボルテム!」
究極の稲妻が一匹のエンペラーを消し飛ばした。そして、いよいよ一匹となってしまった。
サン「よくやった。ムーン。」
ムーン「本物がやられるとやばいからね。避けるはずさ。」
Kエンペラー「さすが真の月と太陽の子。だが!そう簡単にはいかねえぜ!」
エンペラーの、金属の腕は、液体の腕となる。
ムーン「こいつ・・・・・・・・」
Kエンペラー「デストロイム・クラッシュ・A!」
水のはじける音と共に、波動がサンのムーンを飛ばす。
サン「アルティメット・フレイザー!」
ムーン「アルティメット・ボルテクス!!」
雷の竜巻が、炎を覆い隠し、波動を突き破ってエンペラーに直撃する。
Kエンペラー「どうした・・・・ずいぶんのひ弱なパワーだな。」
エンペラーの身体さえも、液体になり、衝撃をものともしていない。
サン「ちくしょう・・・・・・・」
-------------この闘いの中、グロウたちは・・・・・
ゾルグ「もう少しで到着だ。スター。心の準備はいいな?」
スター「・・・どういうことでしょうか?」
スターは先ほどから、怪しげにゾルグを見つめている。
グロウ「覚えていないのか。そうか。お前は元々、ソルナ神殿にいたんだ。」
突然の発言に、驚くよりも疑問に思うスター。
スター「ようするに、僕が神殿の、神官ということ。ですか?」
ゾルグ「そして、お前に始めてあったのが、この俺だ。」
グロウ「さて、到着だ。」
ソルナ神殿は、半分暗く、半分輝き、とても大きくはなかったが、チャオだったら何千匹と入るだろう。
ゾルグ「急ぐぞ。余り時間がない、『大神官の間』へ。」
スター「大神官の、間っていうのはなんです?」
ゾルグ「本当に何も覚えてないのか・・・・」
頭に手を当てて、悩んだようにスタスタと歩くゾルグ。
グロウ「仕方ないでしょうな。なにせ、スターはあのとき・・・・・」
ゾルグ「それもそうだが。お前は神官。そして、大神官というのはな、その上を行く神官なんだが・・・・」
スター「なんだが・・・・・・?」
ゾルグ「これだ」
神殿の中の、一番大きな扉を軽々と開け、奥に座っている一匹のチャオを指差す。
グロウ「・・・・・・・・お前は・・・」
ゾルグ「異名『黄金の鳳凰』。本名は・・・・・」
フェル「僕はフェル。フェニックス家の血を引き継ぐ者。」
続く