~最終編~第九十一話 第二の帝王!キング・エンペラー
第九十一話
ムーン「わぁ!」
空高くから、アルフォースとベルゼルがすごい勢いで落ちてくる。そして、地面に激突したと思うと、かろうじで受身をして、コーラシアの頂上へ来る。
アルフォース「くそう。・・・・・・私もここまでか・・・・・」
ベルゼル「気をつけろ。お前ら・・・・・・エンペラーは・・・・・・」
すると、同時に二人とも倒れてしまう。
サン「俺が行くしかねえ・・・・・・か。」
ムーン「帝王・・・・どんなに強いのか分からないけど、Vプロジェクトの「核」。が、そいつなんだね。」
グロウ「いくのか。ならば、私はゾルグ様と、スターと共に、ソルナ神殿を目指す。」
そのとき、スターは自分が指名されたことに驚く。
ダート「いや、ちょっとまて。できるだけ強い奴の方が良くないか?」
グロウ「残念だが・・・お前らよりもスターは遥かに強い。お前らはこいつらの面倒を見ていろ。」
グロウ気絶している、ズィード、ヴァルサ、メテゾウル、バレムを指差しながら言う。
スター「でも、何で僕が借りだされるのですか?」
グロウ「それはのちほどわかる。ではいきましょうか。ゾルグ様。」
ゾルグ「では、スター殿、頼むぞ。」
すると、グロウはスターに耳打ちをして、スターはラストロードの中心に立って、テレイション・ジャベリンを突き刺す。
スター「星よ。僕の運命(さだめ)の為に、力を分けてください・・・・・」
槍が輝き、丸い球体となってスターと、グロウ、ゾルグを包み、空へ飛んでいく。
ムーン「じゃあ、僕らも行くよ。」
サン「後は任せろ。俺がぶったおしてやるぜ!」
ラストロードに立つと、一瞬でワープして、混沌の祭壇へと着く。
エンペラー「おやおやぁ。来たね。真の月と太陽の子。」
ムーン「お前が、エンペラーか。」
サン「け!気持ちわりい野郎だぜ。普通のチャオだが、なんだ、このおぞましい気は。」
そのおぞましい気。とは、たぶん闇の力をさしているのだろう。
エンペラー「では始めようか。月と太陽と・・・帝王さまとの最終決戦を!!」
すると、エンペラーはどんどん変化していき、巨翼が生え、頭が序々に変化し、ナイツチャオのようになった。
「これこそが―帝王の第二形態―キング・エンペラー!」
ナイツチャオのようになったのはいいのだが、羽はとてつもなく大きく、頭にはオニチャオのようだ。
ムーン「キ・・・キング・・・・エ・・ンペラー・・・」
サン「こいつ・・・・・何体の奴等を合成したんだよ・・・・・」
Kエンペラー(キングエンペラー)「龍の珠・・・・力、解放!」
そして、腕が大きな鋼になり、サンを吹き飛ばす。と思ったが、サンは剣で防いでいた。
サン「へ・・・てめえがどんな姿してようが、興味はねえが、俺は、お前を倒す!はあ!」
その鋼の腕を、剣と馬鹿力で弾き飛ばす。
ムーン「アルティメット・ボルテクス!」
究極の雷の竜巻が、エンペラーをおおいこみ、高く上げる。
サン「そこへ、アルティメット・ヴォライ・・・・・・・
Kエンペラー「デストロイム・クラッシュ!!」
大きな金属音と共に、とてつもない波動が、竜巻と、サンと、ムーンを飛ばし、空気を壁に叩きつける。
ムーン「なんて力だ・・・・・」
サン「こんなのまだまだ、序の口だぜ。アルティメット・ヴォライガー!!」
隕石が鋼の腕を欠けさせ、炎でエンペラーを吹き飛ばす。だが、炎はサンに跳ね返ってくる。
ムーン「アルティメット・ボルテクス!」
サン「アルティメット・ヴォライガー!」
隕石が炎を防御し、雷の竜巻と炎が交わりあい、輝く風となる。さらに、炎は押し返され、風と炎をエンペラーはまともにくらってしまう。
Kエンペラー「・・・・面白い・・・・今の俺に・・・・ここまでやるとはなぁ・・・デストロイム・クラッシュ!!」
又、金属音だけでなく、今度は金属が吹き荒れ、波動がムーンたちを襲う。
ムーン「今の風は一体・・・・・・・・」
サン「そうだ・・・・・あのときも・・・・・・」
そう、コーラシアの扉を壊したときと、サンVSムーンを思い出してみよう。どちらとも、究極技がぶつかり合い、強大な力となったはずだ。
Kエンペラー「消えうせろ!!!!」
一瞬的に、ムーンとサンから輝きが起こり、波動と金属は、消し飛ぶ。
サン「読めたぜ・・・・・最大の奥義・・・・・・」
ムーン「アルティメット・デスティニーか。それが第一なら、次はどうなんだろうね?エンペラー。」
Kエンペラー「そんなことで、俺に勝ったつもりか・・・・・?」
なんと、エンペラーは五匹に分れ、本物は見分けがつかない。
ムーン「なに!?なんで・・・・・・」
Kエンペラー「どれが本物か」
Kエンペラー「当ててみれば?」
Kエンペラー「わからねえこともないが・・・」
Kエンペラー「はずしたら・・・・・」
Kエンペラー「死が待ってるぜ。」
続く