7話VS玩具
エッジの合図と同時にマイとリコが森に向かって走り出す。
玩具は逃げるのを防ぐ為、もう一度囲むように陣形をとっている。
エッジ「させるか!」
エッジが玩具の1体を斬りすてた。
機械で作られたボディーなのにまるで肉を斬っているようだ。
そして開いた所をマイとリコが走り抜けた。
エッジは後の7体を注意深く観察した。
以前のような基本タイプではなく、走りタイプの玩具や力タイプの玩具など性能に差がではじめている。
しかしまだ不完全だ。
不完全とはいえ前みたいにはいきそうにないな・・
エッジは頭の中で油断するなと何度も自分に問いかけながら、敵と戦った。
力タイプのチャオが殴りかかってきた一瞬の隙をつき、腹に思いっきり剣をさす。
その次に走りタイプのチャオ3体が一斉にナイフで斬りつけてくる。
エッジ「まだまだ使い方がなってねぇぜ」
エッジは剣を少し大きくさせ、首辺りを狙って剣を振った。
2体はうまくいったが1体だけ防がれたらしくまだ動けるらしい。
そのままもう一撃! といこうとしたが頭上からヒコウタイプのチャオが襲い掛かってきた。
何とかふせいだが、その隙に残りの玩具が集中攻撃をしかけだす。
エッジ「やべ・・」
その頃マイとリコは集合予定場所である、切り株の所にいた。
リコ「エッジさん・・だいじょうぶでしょうか・・」
リコは別れたエッジの事が心配だった。
マイ「大丈夫だよ!」
マイは一言そう言った。
リコ「そ・・そうですよね、あの・・名前は?」
マイ「僕はマイだよ。そっちは?」
リコ「私はリコです、よろしくねマイちゃん」
マイ「マイちゃん!?」
リコ「そう、マイちゃんは何歳なの?」
マイ「10歳だけど・・」
リコ「私は14歳だから、ね」
マイ「ぅん・・・」
リコ「!! マイちゃんあれ!」
リコが指さしていたのは、村の方角だった。
村から、無数の機械の残骸が宙に舞っていた。
マイ「いったいどうなったんだろう?」
マイの頭上のポヨが?に変わった。
エッジ「待たせたな!ちょっと数が多いんで手間取ったが、片付けてきたぜ」
マイ「ね?いった通りでしょ。」
マイはリコにそう言った。
リコ「そうですね マイちゃん」
エッジ「とりあえず 俺達は中央の都市に行くんだが・・リコはどうする?」
リコは少し黙っていたが、すぐ口を開いた。
リコ「そこまで・・連れて行ってください。行く当てがあるので・・」
エッジ「じゃぁ急ぐぜ!奴等に追われたらやっかいだからな」