4話本部に向かって
ガーネット駅~ガーネット駅~お忘れ物のないように・・・
マイは駅を降りると目の前にひろがる光景に驚きを隠せなかった。
大通りの道の端にそって建つ住宅やお店、それがどこまでも続いてるようだ。
さらにその大通りにはたくさんのチャオや馬車が行き来している。
マイ「うわぁ~こんなにたくさんの建物初めて見たよ」
エッジ「都会にはもっと多いぜ チャオや馬車の数もな」
マイ「もっと!?これよりも?」
マイにはこれ以上の事が想像できないらしい。中央にいった時が楽しみだ、とエッジは少し微笑んだ。
マイ「ねぇ!あの食べ物何?何?」
マイは小さな子が持っている白、水色、緑と三段重ねの物を指差した。
エッジ「あれはアイスクリームだろ・・っておい!」
マイはその事を聞くとアイスの売り場まで走っていった。
エッジ「あいつ金も無しに・・」
マイはエッジを置いて勝手にアイスを注文していた。
「300pになります。」
マイ「あっ・・お金忘・・」エッジ「ちょうど渡したぜ」
マイが後ろを振り返ってエッジを呼んだときにはもうエッジがお金を払っていた。
マイ「早いね~ いつのまに?」
エッジ「たった今だ。」
そういうとマイをひっぱっていった。
早く乗り換えの駅へと行きたいのだがかなり混んできたため、なかなか進めない。
しかもチャオごみの流れを逆走してるため、かなり他のチャオと肩をぶつけたりする。
でもエッジは気にする事なく先を進んでいった。マイもアイスを片手にエッジの後をついていく。
やっと道がすいてきた。駅ももう目の前のところだった。
エッジ「あれ!? ない!!」
マイ「どうしたの?」
口のまわりがクリームでベトベトのマイがのんきにたずねた。
エッジ「財布を・・・すられた」
マイ「rjjdjcn?jdcx!!kc?」
エッジ「食うか喋るかどっちかにしろ」
マイはものすごい勢いでアイスを食べはじめた。アイスを食う方を選んだらしい。
こいつは・・・
マイ「ど~するんだよぉ~」
エッジ「歩いて!」
マイ「えぇ!?列車で半日を歩いて!?」
エッジ「あぁ ちなみに食料ももう無いから本部着くまで飯無しな」
マイ 「そんな~今日このアイスしか食べて・・」
エッジ「俺はまだ何も食ってないからましだろ 行くぞ」
マイ「無茶だよぉぉぉぉ」
夜空に満月が昇ってから再び太陽が昇るまでエッジ達は森をひたすら歩いていた。
エッジは顔色ひとつ変えず歩いていたが、マイは疲労が隠せず、目にくまができていた。
エッジ「だいじょうぶか~マイ」
マイ「いつになったら着くの?」
エッジ「やっと半分くらいってとこだな」
マイ「うぇぇぇぇ!?」
エッジ「文句を言うなって・・・・・・・あれは?」
エッジが指差したところには煙があがっていた。
マイ「煙?」
エッジ「煙があるってことはチャオがいるって事だ!! 走るぞ」
マイ「うん!」
5分程走ってみるととても小さな村があった。
家が数える程しかないとても小さな村だが、そのなかでひときわ大きな建物があった。
それは同じような村に今まで住んでいたマイにはエッジより疑問を覚えたらしい。
マイ「あの建物なんだろうね?」
エッジ「それよりどこかで休ましてくれるとこ探そうぜ」