2話世界を壊すもの
お化け騒動の翌日の朝
「なぁ まじでお化けでたん?どんなんだよ~?」
「絶対嘘だろ~」
「そんなこと無いって。なぁ・・・あれ?マイは?」
そのころエッジは村から2時間程歩いたところにいた。もちろんマイもエッジの後をついてきている。
マイは村の外に出るなんてことは無かった。
しかも外のいろんな町を見れると知ってさっきから興奮がおさまらないらしい。
マイ「ねぇエッジ?やっぱり町ってもっとたくさんの店とかあるんだよね?」
エッジ「あるぜ 他にもカジノとか・・まぁ、まだマイには早いかな」
マイ「何それ?何それ?早く行きたいな~駅はまだなのかな?」
エッジ「後10分程歩いたら見えるはずだ」
それから少ししたあと
マイ「ねぇエッジ?聞いていい?」
エッジ「どうした?」
一瞬マイは黙ったが すぐ口を開いた
マイ「昨日の・・あの変なのは何だったの?」
エッジ「あぁ、あれか。あれは・・玩具(オモチャ)だよ。」
マイ「オモチャ~!?」
あれが玩具?玩具にしては悪い冗談だよ。だって友だちが死ぬかもしれなかったんだから。
マイ「ふざけて・・」
エッジ「真面目な話だって。あいつは兵器だよ、俺はその兵器を壊しているんだぜ」
マイ「なんで兵器が・・戦争でもおきるの?」
エッジ「いや、もう起きているんだよ。それはもう半世紀ほど前にな」
エッジの目がさっきのふざけた目でなく、真面目な・・戦闘をしていたあの時の目になっていた。
エッジ「まぁそれはまた後で詳しく教えてやるよ、他に質問は?」
マイ「じゃぁさ、あの剣は?」
そう あの時戦闘中にだした剣の事だった。
エッジ「これか?」
エッジはそういうとあの時みたいに手が光り、また戦闘時の剣を持っていた。
マイ「それだよ!それどこからだしてるの?」
エッジ「心だよ。」
マイ「え?」
エッジ「俺の心が具現化されたもの。俺はこれで戦ってたんだ」
マイ「心が?」
マイは信じられないような目でエッジとこの剣を見ていた。
エッジは少しからかうように、剣のサイズを変えてみた。
自分よりも数倍大きな剣になったり、果物ナイフのように小さくしたりする。
マイ「うわ~すごいすごい。」
エッジ「だろ?これはな唯一あの玩具共に対抗できる武器なんだよ。」
マイ「でも 僕の投げた石は?」
エッジ「ひるんだだけだ。そりゃやつらも透明なお化けではないし機械として存在するからな
物理的なものは当たるし、ひるみもするけどよ・・・まぁダメージは0だ」
(でも石なんかでひるむなんてな・・・当たり所が良かっただけか?それとも・・)
マイ「ねぇエッジ?」
エッジ「ん?ああ、どうした?」
マイ「心を具現化させるなんてさぁ・・どうやったの?」
エッジ「さぁな。だれだって心は違うからな。それをどうやって形にするかは、チャオそれぞれだな」
マイ「僕も・・できるかな?」
エッジ「できるさ誰にだって心がある。あきらめるんじゃなくて自分を信じたらいつかきっとな」
マイ「そっかぁ~僕もがんばるぞぉ~」
エッジ「その意気だぜ!マイ」
マイ「うん!! あっあれ!」
マイの指差す方向に見えたのは・・・
マイ「駅だぁ~」
エッジ「よ~し じゃ駅まで競争だ。ついてこれるか?」
マイ「負けないぞ~」
エッジ「じゃぁいくぜ よ~い・・ドン!!」