(その5)
(おい、“そのまま落とし穴で寝るな!”)
(この前さぁ、“一位になってもらったスコップが盗まれた”んだよねぇ。)
(そんなのどうだっていいじゃんか。俺の御喪茶御なんか“崖の所で転んだ”んだぜ?)
(へぇー、あ、そうそう、俺さ、いつも幼稚園内で販売されるパーツ買ってて“思ったんだけど、幼稚園の資金収入源って闇の取引所だけだよね。ある意味大物だよ”。)
ユダ「皆ドンドンキーワード使ってるでやんす。」
カズマ「・・・もう好きにして。」
(とりあえず、こんな所ね。)
ユダ「お、女性も御喪茶御レースに参加してるでやんすね。」
カズマ「あのメガネの人?」
ユダ「くうぅ~、メガネを外した顔が見たいでやんす!」
カズマ「やめろよ!」
ユダ「““メガネを外すと超美人””っていうでやんす!だから外してくるでやんす!」
カズマ「どうやって?」
ユダ「急いでる観客のフリしてぶつかるでやんす!その勢いでメガネを取れば楽勝でやんす!それじゃ、行ってくるでやんす~♪」
(タッタッタ・・・)
カズマ「あ、おい、待てよ!それってホップさんの小説のネタになってるぞ!!」
(そして・・・)
(ドン!)
「きゃっ!」
ユダ「ご、ごめんなさいでやんす・・・。」
「いえ、こちらこそ・・・あれ?メガネ、知りません?」
ユダ「(おおっ、めちゃくちゃ可愛いでやんす!噂は本当でやんす!まったく、目を悪くするなんてもったいないでやんす!)」
「あのう・・・?」
ユダ「・・・あ、すまんでやんす。ハイ、これ。(さすがに可哀想でやんす。でも困ってる顔も可愛いでやんすぅ~・・・♪)」
「あ、ありがとうございます。」
(そして・・・)
カズマ「まったく、結局やってきたんだね。」
ユダ「・・・?それ、何でやんす?」
カズマ「ん?いや、何でも・・・。」
ユダ「見せるでやんす!」
(ヒョイ)
カズマ「あ!」
ユダ「カメラでやんす!まさか・・・さっきの人の素顔を撮ったんでやんすね?」
カズマ「うっ!」
ユダ「人の事言えないでやんすー!!」
(そんな事件がありながら、レース開始時間)
カズマ「1位になるかなぁ?」
ユダ「あの能力の高さなら大丈夫でやんす!」
(げっと、れでぃー?ごー!)
ユダ「始まったでやんす!」
(行け!“最近流行りのちょい不良オヤジ ”!)
カ・ユ「名前?」
(“まぁ、とりあえず寝ようや”)
(ばたり)
カズマ「お、おい!あの人の御喪茶御、倒れたぞ?」
ユダ「・・・きっとキーワードの相性が悪かった出やんすよ。」
(“ポヨは何で浮いているんだろ?”)
カズマ「あれ、あの御喪茶御、疑問符を浮かべたぞ?」
(“目指せ!オリ○ン1位!”)
カズマ「ああっ!1位だったのに抜かれた!」
ユダ「オイラ達も対抗するでやんす!」
カズマ「よし!えーっと、ぼんじゅーる?」
ユダ「そんなキーワード無いでやんす!」
カズマ「あ、間違えた。えーっと、“お前のやっている事はエブリタイムエブリシング全部お見通しだぁ!”」
(びゅーん!!)
ユダ「おお、スゴイでやんす!秘密を探られないように逃げた動作でやんす!」
(ゴン!)
ユダ「あ、壁にぶつかったでやんす・・・。」
(ういーん、がらがらがらがら!)
ユダ「す、凄いでやんす!壁をぶち壊したでやんす!」
(何!よし、“お前にキャプチャーさせる小動物はねぇ!”)
(ばたり)
ユダ「やる気を無くしたみたいでやんす・・・。」
(よーっしゃ!“うるさい!お前の物は俺の物だ!”)
ユダ「あれ?何か速度を盗られたようにあの人の御喪茶御が遅くなったでやんす。」
(“いやんばか~ん”)
ユダ「あの御喪茶御なんか、下を向いてるでやんす・・・。」
(“レースをしている間に質問を考えようとしましたが・・・何も思いつきませんでした”)
(ばたっ!)
ユダ「あの御喪茶御、いきなりズッコケたでやんす。」
(“エッグマンが風呂に入るってことはゆで卵?”)
ユダ「あの御喪茶御がいきなり座って首を傾げてるでやんす。」
(“べ、別にアンタの為に作ったんじゃないんだからね!”)
ユダ「あの御喪茶御、急に落ち込み始めたでやんす。」
カズマ「もういいよ!」
(“必殺!アンドロメダアターーーッッックゥゥゥゥ!!!”)
ユダ「・・・“全部ハズレ”てるでやんす。」
(ガンっ!)
ユダ「ああ、オイラ達のに一発当たったでやんす!」
カズマ「何ぃ!ああ、どうしよう!1位にゴールされる!」
ユダ「むむぅー・・・こうなったらオイラの出番でやんす!マイク貸せでやんす!」
(ヒョイ)
カズマ「え?」
ユダ「“オイラのオナラはフル~ティ~でやんす!”」
(わーー!!)
カズマ「助かったよユダ君。1位だ。」
ユダ「オイラの最終兵器をなめちゃダメでやんすよぉ~。」
カズマ「・・・あ!お金が一万円になってない!」
ユダ「ええ!?どうするんでやんす!明日でやんすよ!?」