(その2)
タケダ「さすがッスね!我等警官隊を蹴散らした鉄人を『キーワードで』やっつけるとは。」
カズマ「(何でそこだけ強調して言うんだよ)とにかく、会長のダイヤを奪った怪人をやっつけてきます。」
タケダ「2匹で大丈夫ッスか?」
カズマ「なあに、問題ありませんよ。」
ユダ「それに冒険に関してならカズマ君は専門家でやんすから。」
タケダ「ところであんたは誰っすか?」
ユダ「オイラはカズマ君の親友で仲間、そして行商人のユダでやんす。」
カズマ「ユダ君は戦闘中に全体攻撃の出来て、威力の強いキーワードを売ってくれるんだ。ちょっと高いけどね。」
ユダ「高い?商品を運ぶオイラの苦労も考えて欲しいでやんす。それにカズマ君もオイラの商品で何度も助かったじゃないでやんすか!」
カズマ「う・・・まあ確かに。よし、出発だ!
そして・・・
ユダ「・・・カズマ君、オイラちょっと考えてみたんでやんすけど。」
カズマ「何?」
ユダ「この屋敷の持ち主って、誰なんでやんすか?」
カズマ「あれ?そういえば聞いて無かったなぁ。」
ユダ「もし誰のでもなかったら、こっちに事務所を移すでやんす!」
カズマ「バカ!引っ越し代がかかるだろ!」
ユダ「ちぇ、借金が無かったら・・・でやんす。」
カズマ「・・・?あれって幼稚園名物の“まばたきする石像”じゃないか?」
ユダ「本当でやんす!・・・まさかここって強盗したお金で建てた屋敷じゃないんでやんすか?」
カズマ「もしそうだったら借金があろうが無かろうが引っ越し出来ないじゃないか!」
ユダ「最悪でやんす!訴えるでやんす!!」
カズマ「・・・君はそう言ってすぐ忘れなかったっけ?」
ユダ「うるさいでやんすー!」
そして・・・
カズマ「ここが行き止まりのようだな。」
「ほう、あの鉄人どもをかいくぐってここまで来れる奴がいたとはな。」
カズマ「なぁっ!““その跳躍力・・・さては貴様、千葉ロッテの応援団だな!?””」
チキン「ほほう。その態度では貴様広島カープの応援団であろう!」
ユダ「・・・作者、頼んだでやんす。」
(※ 跳躍力と態度で応援団を判断出来るのはこの二匹だけです)
カ・チ「うるせぇっ!」
そして・・・
カズマ「怪しい奴め、ダイヤを返せ!」
チキン「コケケッ、このチキン男爵さまを『怪しい奴』呼ばわりとは、恐れを知らぬ馬鹿者と見える。」
カズマ「なーにがチキン男爵だ。ダイヤのかっぱらいなんてせこい犯罪をしてて、チャオなのに「コケケッ」って言ってるし。」
チキン「知るかっ!作者の都合だ!それに、ダイヤは警官隊をおびき寄せるエサにすぎないのだよ!」
カズマ「なんだって?」
チキン「本当の目的は新開発の鉄人の実験さ。そして警察では鉄人に太刀打ち出来ない事がはっきりした。我威亜党(がいあとう)の勝利の日は近い!」
カズマ「我威亜党?」
チキン「さて、後はこのダイヤを持って脱出するだけだな!」
カズマ「逃がすか!」
チキン男爵が現れた!
チキン男爵の攻撃!
チキン「何をしようと俺の勝手だ!俺の“自由だー!!”」
カズマ「何っ!ユダ君!」
ユダ「何が出るかなーでやんす。」
ガチャガチャ
カズマ「ガチャガチャで出すのかよ!」
ユダ「出たでやんす!行くでやんす!」
カズマの反撃!
カズマ「やめてくださいよ。“あなたは一応僕の先輩なんですから・・・。”」
チキン「いや、違うけど・・・。」
カズマ「・・・ユダ君、あっさり返されたよ!?」
ユダ「し、知らないでやんすー!」
ユダに精神苦痛のダメージ!
カズマ「しょうがないなぁ。」
カズマの攻撃!
カズマ「“コノヤロー”。」
チキン「がはっ!」
チキン男爵になダメージ!
チキン男爵をやっつけた!
カズマ「ユダ君のキーワードよりこっちの方が使えるな。」
ユダ「うるさいでやんすー!」
カズマ「ダイヤは返してもらったぞ。」
チキン「くそ・・・貴様、一体何者だ!」
カズマ「俺の名前はカズマ!世界的冒険家にして名探偵だ!」
チキン「カズマか・・・その名前、確かに覚えたぞ!」
バリーン!
ユダ「ああ、逃げちゃったでやんす!」
カズマ「ダイヤは取り戻したし、後は警察に任せよう。」
そして・・・
ワドウ「ありがとうございます。何とお礼を申し上げたら良いか・・・。」
ユダ「やったでやんす!さっそく謝礼をたっぷり・・・。」
バキ!
カズマ「ハハハ、まあ困っている人を助けるのは当然ですから。」
(続く)