第29話「みんなの心を一つに」前編

シルバー「えっと・・・・。」

????「ちょっ、ちょっと!忘れたの!?フライヤよっ!!」
フライヤは僕に向かって怒鳴りつけた。
シルバー「あっごめん・・・。フライヤが無事でよかった・・。」
フライヤ「当然でしょ!?」
あはは・・・。フライヤ、ちょっと怖いよ・・・。
でも良かった、ほんとに・・。

フライヤはふうっと溜息をつくと、ダークカオスの方へ向き直った。
フライヤ「さて、さっさとやっちゃいましょっ!」
シルバー「うん!」
ダークカオスは、僕たちを睨みつけた。

ダークカオス「とんだ邪魔者が入ったな・・・。まぁいい。2人まとめて始末してくれる!デビルカッター!!」
そう言って片手を振り下ろすダークカオス。
すると、三日月形の黒い刃物が二つ飛んで来た。
あんなの受けたらひとたまりも無い・・・。

シルバー「よっと・・。」
僕は黒い刃物の動きを見切って避けた。
フライヤもギリギリ避けた・・・と・・。

シュッ
その切れの良い音がした方を見ると、顔を少し歪めるフライヤが居た。
どうやらさっきの刃物が、フライヤの頬をかすめていったらしい。頬からは血が流れ出してきている・・。結構傷は深いみたいだ・・・。
僕がフライヤを心配そうに見つめていると、フライヤがそれに気付いて言う。

フライヤ「大丈夫だよ、これくらい・・・。気を使わなくってもいいって!」
「そう強気になるなよ!」
フライヤ「・・・へ!?」
僕とフライヤが驚いていると、男の子が僕たちの前に走ってきた。

レッド「レッド様、ただいま参上!!」
シルバー「レッド!?」
なんとレッドだった!
さらに驚く僕を見て、レッドは得意そうに笑みを浮かべる。
ダークカオス「くっ・・・。次から次へと・・・!」
強く拳を握り締めながらそう言った。

「ちょっとぉ~!僕を忘れないでよぉ~!!」
そう言いながら走ってきたのは・・・チャッカルだった!
シルバー「チャッカル!!」
チャッカル「ちゃんと追いついたよ!シルバー!」

と、ダークカオスがフッと笑いながら言う。
ダークカオス「フン。全員現われるまで待っててやる。」
そう言うと、椅子に腰をおろした。
レッド「へ~!ダークカオスも意外と優しいとこあるんだな!」
フライヤ「あれが本性だったりして・・・。」
2人はクスクス笑いながらそう話している、すると・・。

「こぉらぁ~!!ローちゃんも混ぜなさーい!」
シルバー「あ!チャローズ!」
そう言って声がした方を振り向くと・・・
シルバー「チャッ、チャローズ!?」
後編へ続くっ☆

このページについて
掲載号
週刊チャオ第38号
ページ番号
44 / 47
この作品について
タイトル
取り戻せ!エンジェルストーンとマスターストーン
作者
フライヤ(ふりゃ)
初回掲載
2002年7月11日
最終掲載
週刊チャオ第39号
連載期間
約4ヵ月23日