第27話「最後のダークコーズ」後編
チャドウ「絶望の闇に落ちるがいい!゛ブラックヴァイン″!!」
そう言いながら、片手をさっと挙げた。すると、僕の足元から、黒いつるが生えてきた!
僕は慌てて逃げようとしたけど、伸びて来る黒いつるに捕まってしまった。
ギリギリと僕の体を締め付ける。
これじゃあ、身動きできない・・・。
必死にもがいている僕を見上げて、チャドウはニャッと笑いながら言う。
チャドウ「フフフ・・・。身動きが出来なければ何も出来まい。さっきはほめたが・・・、やはり君は弱い。僕に勝つなど、不可能だ。」
シルバー「・・・・っ!」
「不可能なんかじゃない!」そう言おうとしたけど、言葉に出来なかった。
もがけばもがくほど締め付けられる。
苦しいよぉ・・・。息が出来ない・・・。
このままじゃ本当に・・・やられる・・かも・・・。
チャドウ「さあ、どうする・・・?このままやられるか・・・?」
シルバー「簡単には・・・やられ・・・ない・・・っ!」
チャドウ「・・・・ねばるな・・。」
もう・・・限界っ・・・。
チャドウ「ねばっても意味は無い。早く諦めろ・・・。」
限界でも・・・僕にはまだやらなくちゃならない事があるんだ・・・。
僕はいつの間にか心の底から叫んでいた。
シルバー「・・・あきらめるもんかーーっ!!」
僕がそう叫んだ途端、僕の体が金色に光りだした・・・。
そう、あの時と同じように・・・。
チャドウ「くっ!」
チャドウはあまりにも眩しいので、額に手をかざした。
驚く事に、さっきまで僕の手足に絡まっていた、黒いつるが消えていったんだ。
これって・・・やっぱり・・・。
シルバー「究極・・・魔法・・・?」
続く☆