第22話「戦いの結末」後編
こんな事されたらどうする?
レッド「どぉぅわああぁぁぁぁあ!!!」
そりゃあ、驚いて当たり前だよな・・・。
俺はその勢いで、部屋の端から端まで突っ走って行ったんだ。
????「お、おい!待てよッ!」
それを聞いて俺は、さっき居た場所までまた、突っ走った。
そして、声を掛けてきた奴をよく見ると、そいつは・・・。
ツヤロン「いきなり逃げんなよ・・・。」
ツヤロンだった。
レッド「なっ、お前が驚かすからだろ!?」
ツヤロン「別に驚かすつもりは無かったんだよッ!!」
あ、なぁんだ・・・・。
レッド「そうならそうと言えよ~。」
ツヤロン「お前が人の話を最後まで聞かないからだろッ!」
そう言うと、ふぅ・・と溜息をついて、呟くように言った。
ツヤロン「それより、この勝負は・・・お前の勝ちだ、レッド。」
レッド「また・・・戦えたらいいな、お前と。」
ツヤロン「ああ。お前と居ると・・・すっげー楽しかったぜ!」
ツヤロンは・・・もう敵じゃない。良きライバルってところか。
ダークコーズ、辞めればいいのに・・・。
ツヤロン「・・・じゃあ、な。またいつか会えるといいな!」
そう言うとツヤロンはジャンプして、フッと消えた。
レッド「・・・行くか。」
俺は、ツヤロンと戦ったこの部屋を後にした・・・。
そしてこちらはシルバー達・・・
やぁ、僕はチャッカル。
僕たちは今、あの長い廊下を進んでいる。
さっき後ろの部屋で凄い音がしてたけど・・・。
大丈夫かなぁ・・・・レッドとフライヤ・・・。
チャローズ「ねぇ・・・まだ?」
シルバー「まだ。」
チャローズ「ねー!ま~だ~?」
シルバー「まだ!」
チャローズ「まだったらまだ~!?」
シルバー「まだったらまだなの!!」
あの二人、さっきからずっとあんな事を言い合ってる。
それだけ長いんだよ、この廊下。
チャローズはずっとブツブツ言ってるけど、さっきみたいに座り込んだりはしない。もう、二度目だからね。
チャサリン「・・・・!ね、あれ!」
チャサリンが指で示した先には、炎をまとう扉が・・・。
チャローズ「・・・ど、どーすんのよコレ・・。」
僕たちはその扉を見つめながら、呆然と立っていた。
炎をまとう扉なんて開けられないからね。
チャサリン「・・・あ!そうだ!」
チャサリンは、手をポンッと叩きながら言った。
なにか思いついたのかな?
チャサリン「私の魔法でこの炎を消せるかもしれないよ!」
シルバー「うん、チャサリンの魔法なら出来るよ!」
シルバーは知ってるみたいだけど、僕とチャローズはチャサリンの魔法がどんなのかさっぱり。
チャサリン「じゃ、やるよ!゛ウォーターボール〝!」
チャサリンがそう言うと、三つの水球が現われ、炎に当たった。
すると・・・扉から炎が消えたんだ。
チャローズ「すっごーい!!」
チャサリン「やっぱり、火には水ね☆」
そして、僕らは次の部屋へと向かった。
続く☆