第21話「ツヤロンVSレッド」後編
よく見ると、ツヤロンのすぐ近くに有った柱に、ツヤロンがつかまっている・・・。
レッド「ちっ・・・。うまくいかなかったか・・・。」
ツヤロンは必死に柱をよじ登ると、ニヤッと笑いながら俺に言う。
ツヤロン「へっへーん!こんなの、ら、楽勝で避けられるぜ!」
強がるツヤロンに俺は言い返した。
レッド「はっ!なーにが楽勝だ。オロオロして、なっさけないツラだったよな~!」
俺はツヤロンを流し目で見ながら言った。
ツヤロン「なっなんだと~!!お前こそ、体が赤いから名前がレッドなんだろ。だっせ~!」
俺はブチッと切れた。
レッド「くっそぉ~!俺だって好きでこんな名前にしてるわけじゃねぇんだよ!・・・こんな名前を付けたのは、こいつなんだ!!」
そう言って、俺は人間の女の子を前に出した。
作者「え。」
その人間の女の子はってのは・・・作者さ!
レッド「お前のせいで、俺は・・・俺は~(泣)」
作者「わ、悪かったわね!」
ん?ツヤロンが・・・爆笑してやがる~!!
ツヤロン「へっ!こんな奴がお前のご主人かよ~!」
作者「うるさい!あんたの名前も私が決めたんだけどなぁ~。つやつやの赤だからツヤロンなのよ♪」
作者はウインクしながら言った。
ツヤロン「嘘だろ~!?・・・レッド!お前のせいで・・!(泣)」
レッド「あ、なんで俺のせいなんだよ!お・・・。」
俺が言い終わらないうちに、作者が止めた。
作者「もう喧嘩はおしまい!さっさと戦いの続きをしなさ~い!それから、もう勝手に私を呼び出さないでよ!?」
そう言うと、作者は柱から飛び降りて、消えた。
・
・
・(しばらくの間)
レッド「さて、溶岩も収まったみたいだし、さっさとケリつけるか!」
さっきまで座っていた俺は、すくっと立ち上がった。
ツヤロン「おっしゃ!」
そして、俺たちは柱から降りた。
睨み合う俺とツヤロン・・・。
ツヤロンは片手を上に挙げて言う。
ツヤロン「雷(いかづち)よ、轟け!゛ライトニングセイバー″!!」
すると、電撃がツヤロンの挙げた手に集まっていき、雷の剣を作り出した。
刃には、電撃が纏わりついていた。
俺も片手を挙げて言う。
レッド「炎よ、燃えろ!゛フレイムセイバー″!!」
俺の片手に、小さな炎が集まる。そして、刃に炎が纏わりついている剣を手にした。
ツヤロン「じゃあ・・・、行くぜ!」
その掛け声と共に、俺とツヤロンは相手に向かって走って行った。
続く☆