25話 化け物登場

「来るぞ!回避の用意をしておけ!!」
巨大な蛙型の機械は口を開ける。そして、レッドメアが警戒を呼びかけた瞬間、口から巨大な丸いエネルギー弾が放たれた。

「ふぅ。レッドメアが予告していなかったらどうなるかと思ったぁ」
そう、巨大な機械に動揺していた彼らはレッドメアの指示によってなんとか回避することができたのだ。彼らにとってレッドメアはリーダーという役割となる。今まで、彼をリーダーとしていたデルデムスやヒット。レッドメアがリーダーなことはレッドメアの指示に従うヒットにとってはとても重要なことであった。

「いくぜ!エネルギークラッシュ!!」
レッドメアがおなじみの技を使う。圧縮された魔法エネルギーがビームとなり巨大な化け物に襲いかかった。しかし、そのビームは巨大な化け物の体には通用しなかった。

「くらわないっ…?みんな!まずは回避に専念しろ!!」
「ハハハハ!!いくぞ!四天王よ!!魔のマシンガンであいつを粉々にしてやれぇっ!!」
レッドメアの指示を無視して四天王のリーダーが指示する。それを合図に四天王が巨大な炎を連射する。ヒーローカオスとダークカオスもそれに合わせて炎を放つ。しかし、その攻撃も無駄だった。化け物は口から巨大な魔法エネルギーの塊を発射する。それは、拡散して全ての炎を消しながら四天王達を襲う。

「のあぁぁっ!」
四天王達は化け物の反撃により力尽き、灰色のマユに包まれた。ヒーローカオスとダークカオスは炎を放ちながらも回避に専念していたので全て避ける事ができた。

「下手に攻撃をするな。今見たとおり逆にやられる。組織の方でもこいつの存在は確認できているはずだ。まずは組織からの情報を待とう」
がむしゃらに攻撃しても、やられるだけ。そう判断したレッドメアは、化け物との距離を離して確実に攻撃を避けられるようにした。組織から弱点の情報がくるまで、なるべく数の多さを保つのである。


組織では、全ての者が化け物の解析をしている。組織のリーダーがいなくなり、団結力が崩れたかと思えたが、レッドメアが多少の指示をメールで伝える場合があることや、特に仲の悪い者などもいないので団結力は全く衰えていない。
「どうだ!?弱点などはあるか!?」
「内部への攻撃は無理だ。逆に魔力エネルギーを吸収されてしまうようだ」
「強度もかなり凄い。エネルギークラッシュでも傷一つ付かないとは」
弱点は無い。これが答えである。いや、人間の「最終兵器」に弱点がある方が変なのである。一番の問題点はチャオが最終兵器を破壊する力がないこと。仕方が無くそれをレッドメアにメールで報告する。


「弱点無し。だとよ。それと、やつの攻撃は無効をしても当たるようだぞ」
レッドメアがメールを見ながらその場にいる全員に伝える。後半はギャラクシーに向けてである。ギャラクシーは無効を利用して接近をする癖がある。なので、無効が通用しないことを伝えておかなければならないのだ。

「どうやら、そんな化け物がさらに強くなるようだ」
上空から、巨大な何かがやってきた。その何かは足が無く、ナイツチャオの形をしている。そう、それは組織の元リーダー。ダークチャオの魂という強化パーツを利用するために自らの体を機械にした者だ。その元リーダーは、化け物の上に着地し、体の一部を化け物の背中に食い込ませることで合体した。

「…。リーダーも、前回とは違い強度があの化け物と等しく、弱点は無いようだ」
組織は、解析中に元リーダーの姿を確認したため、連絡が早くできた。この合体により、敵の手数は多くなってしまった。

「勝てないのか?」
「いや、奥の手がある」
紫のライトカオス、グレープソーダが呟いた。しかし、それをデルデムスが否定した。そして、自分の刀をレッドメアに投げ渡した。デルデムスの奥の手。それは、彼がレッドメアのクローンだからできる技なのだろう。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第126号
ページ番号
48 / 50
この作品について
タイトル
とある組織
作者
スマッシュ
初回掲載
週刊チャオ第97号
最終掲載
週刊チャオ第127号
連載期間
約6ヵ月30日