22話 夢のような真実

とある組織 22話 夢のような真実

「レッドメア…よくやった」
デルデムスが呟く。レッドメアが入った穴のすぐ近くから謎の柱が出てきたのだ。デルデムスはそれに五つのパーツをはめ込み、杖に魔力を込める。すると、柱は光り、消滅した。

「ん、ぬ」
柱があった場所には老「人」が座っていた。そして、彼は自分を復活させた二人のチャオを見た。

「ヒット。こいつが、人間っつーやつだ」
「ほぉぉ。君はヒットと言うのかね。デルデムスが足を引っ張ったりしただろう」
「なははははは!!僕にかかれば、こいつなんていなくたって楽勝でしたよ!あっはっはっはー!!」
そんなヒットをデルデムスが「そんなわけねぇだろ!」と言いながら殴る。

「さて、俺が話すのは面倒だから真実を話してくれ。俺もわかんないところがあるからな」
「ほぉぉ。お前も歴史に興味があったのか。意外だのぉ」
「知りたいだけだ」

「まず、デルデムス。お前のことを話そう」
「それは知っている。俺はレッドメアのクローンなのだろう?」
「うむ。ただ、完璧な技術ではなかったので、能力以外は全く違うチャオになってしまったが…。さらに、お互いの魂が移り変わるという怪奇現象も起きるようになったのう」

「んで、人類はとある計画のために一人だけ残して別の星に去っていった」
「俺達は、取り残されたわけだ。まぁ、ガーデンの時間停止装置が200年ほど続いたのが幸いだったな」
デルデムスが呟く。

「んにににに?じゃあ、なんでおじいさんはここにいるのう?」
「封印することで身を隠すことに成功したからじゃな」

「さてと。ワシの知っていることは以上じゃ。後の解説は頼んだぞデルデムス」
「もっもう終わりか!?しゃあねぇな。えーとな、時間が停止しているガーデンから数名のチャオは出て行ったな」
「なぬっ!?誰じゃ!誰じゃああ!!」
「落ち着けじじい。レッドメアと、その他カオスチャオ複数。まぁ、レッドメアは転生してダークカオスになっているから今もいる。だがー、その他の存在は不明だな」

「んで、後のことは」
「ない」
「は?」
「ないって」
「え?聞こえないぞ」
「ねぇってんだ!このじじい!!」
デルデムスが怒鳴る。

「仕方がない・・・。あと、補足とすれば、魔法を使えるチャオ。これは元々からいたチャオではない」
「…?」
「人がチャオの遺伝子をいじって作ったチャオじゃ。また、魔法を使えるようにする魔法は、対象のチャオの遺伝子を改造するという意味で成り立つ」
「だから…何なんだよ?」
「お前らは自然なチャオではなくなり、遺伝子をいじられたチャオとしてここに存在しているという意味じゃ」


「ちく、しょー。ここの、階段、なげぇって、んだ」
レッドメアは完全に息が切れてきた。ここに入ってから階段を下り続けて1時間もすれば当然である。

「む。ドア、か」
レッドメアが立ち止まる。目の前にはドア。久しぶりに見たドアはレッドメアを期待させる。

「なにっ。開かない?」
ドアはレッドメアが押しても引いても横に動かそうとしようがエネルギークラッシュで破壊をしようとしても全く動かない。

「仕方がない。魔・一刀両断!!」
レッドメアはしばらく休んでから剣に魔力を吸収させ、それでドアを切り裂いた。

「うっし。成功。お?なんだ、この部屋は」
そこには変な機械が沢山あり、カオスチャオがそこに魔法を放っていた。すると、機械は魔法を吸収して、どこかにその魔力を送っている。レッドメアの気配に気が付いたカオスチャオ達はレッドメアの方を見る。

「おう?お前らは囚われの身か?ならばこの赤い悪夢、レッドメア様が全員地上に送ろうじゃねぇか」
「やめておけ。レッドメア」
と、黄色いライトカオスがレッドメアに言った。

「なっ…。あんたは、デルデゼロさん…」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第124号
ページ番号
43 / 50
この作品について
タイトル
とある組織
作者
スマッシュ
初回掲載
週刊チャオ第97号
最終掲載
週刊チャオ第127号
連載期間
約6ヵ月30日