15話 最強とは
とある組織 15話 最強とは
―最強とは、最も強い。それだけである―
「とりあえず…杖と足を一つ…」
「誰が持っているかわかんないのは、もう一つの足だよね」
「さらに、わかっている中の一つを所持しているやつとは、スマッシュしか戦っていない。つまり、どんな技を使うかわからない」
話しているうちに街が見えてきた。そのまま彼は街を突破する。
「うぉ…滝ぃ!?」
街から出たすぐの所が滝だった。先頭を歩いていたレッドメアは落ちそうになってしまった。
「でっかいねぇ」
「落ちたらおしまいだな…」
その瞬間、誰かが飛び上がってきた。
「声がすると思えば…貴様らか」
下から飛び上がってきたのはアメジストのギャラクシー。そして、ライトカオスとソニックチャオ。
「大型輸送機…助かってたんか…」
「なんなんだそれは」
「さて…足と杖を持っているようだが…いただくぞ?」
と、レッドメアの持っている箱の方に手を向ける。すると、箱は一瞬でギャラクシーの手元にワープした。
「ちっ…足だけか」
「忘れたか?杖を持っているのは俺だぞ」
ギャラクシーの背後で声。声の主は勿論デルデムスだった。
「ふっ…敵が俺だけとは思うなよ?」
「他の二人は…ほら」
なんと、レッドメアとヒットに縄で縛られていた。
「なにしてんだっ!?」
「え…?あぁ…すまん」
「わっはっは。小さい時にこういうことして遊んだんだよ」 「僕も~♪」
「はぁっ!?なんだなんだぁ!?縄で縛る遊びかっ!?」
ギャラクシーは狂ってきている。
「だっはっは。剣で決闘するより安全だぞ」 「わははは。放火するより安全だぞ」
「小さい時から何やってんだお前らっ!!」
「まぁ…雑談はそれまでだ」
ギャラクシーが持っている足は、光って消えた。おそらく足に付けたのだろうが、靴のせいでわからない。勿論、靴を履くチャオは少ない。
「気をつけろ…このパターンだと絶対、もう片方もあの足だろうな」
「そうだねぇ。何話も連続して出てるもんねぇ」
「ワンパターンだな」
「うるさいっ!少なくとも俺のせいではないっ!!」
ギャラクシーが怒鳴る。
「フッ…覚悟しろ…この鎌が貴様らの血を欲しがってるんでな…」
「本当に欲しがるわけねぇだろ」 「鎌は死に神にあうが、大型輸送機には似合わん」
「黙れ貴様らっ!」
もはや漫才になってきている。
「すまーん。この縄きってくれぇ」
「……!?」
「あははははは。雰囲気ぶち壊しな展開だな」
「貴様らのせいだろが」
「うっしゃー!パワーアップした俺達の装備!見せつけてやるわっ!!」
「本人達はパワーアップしてないのぉ?」
「ギャラクシー…すまん。やる気失せてきた」
もはや戦いどころではない。
「うおあぁぁ!!何が何でもっ!タタカウゾゥ!!?」
ギャラクシーは鎌を振り回している。