13話 正義は滅びる。悪は蘇る。

「どうした!?スマッシュ!!」
「離れろっ!!」
デルデムスが叫ぶ。それと同時にスマッシュの周辺で爆発が起きた。

「どうなってんだよっ!」
「後で説明してやるっ!とにかく離れろっ!!」
「グ…あ…」

「グあァあァアアッ!!」
スマッシュがワープをして敵の目の前にくる。スマッシュは彼を一発殴る。すると、木を一本貫通するほど吹っ飛んだ。

「あれじゃあ魔法の力のせいでスマッシュが死ぬぞっ!?」
「うるさいっ…!!止める方法がないんだ…!!」

「エネルギークら…」
「無駄な事はやめるんだ…」
スマッシュを風で吹き飛ばす。しかし、スマッシュはすぐに元の所に戻る。

「グおぉオォおぉオォ!!!」
大地震が発生する。それどころではない。スマッシュの周辺にある光が紫に変化している。

「うげっ!?もう最終段階に入ったよぉ!?デルデンッ!!」
「うるせぇ!この揺れじゃあ魔法を出すほど集中もできないし、動けねぇ…!」
「こうなったら…」
と、空を飛ぶ。ここなら地震の影響はない。

「おい!そこの悪飛び!お前もデルデムスを持って飛べぇぇぇ!!」
「悪飛び!?ダークヒコウですよぅ!?」
「知るかっ!!」
「早くしろっ!お前達にも被害が…!!」
そう言う途中で、ヒットはしぶしぶデルデムスを持って飛ぶ。

「あれできるか?」
「ふむ。魔法エネルギーを吸収しようというのか?」
「そう。被害も減るしな」
魔法エネルギーの吸収は、普通に魔法を放つよりも高威力の魔法が放てるので、便利な魔法なのである。

「くそっ!もう限界だっ!!」
「逃げるしか…ないっ!!」
「俺は残って被害を最小限にするっ!お前らはレッドメアを連れて逃げろっ!!」
デルデムスは、ワープしてスマッシュの目の前に行く。

「デルデンッ!!馬鹿野郎っ!!逃げやがれ!」
「…やつにはやつなりに考えがあるのだろう…俺もいくぜ」
ヒットに助けられたレッドメアもワープしてしまった。

「ちっくしょう…逃げるぞ。悪飛び」
「でも…」
「あいつらは自ら死を選んだ。俺はその決意をねじ曲げようとはしないんだ…」
と、彼は言い飛び去る。ヒットもそれに着いていった。

「なぁ、レッドメア。お前に聞きたいことがある」
「ん…?なんだ?」
「お前…とある老人に剣を習って、闘技場で刀を持った奴と一緒に戦ったことがあるか?」
揺れは、だいぶ収まった。デルデムスは、何故こんな言葉が出たのか不思議だった。おそらく、死ぬ前に確かめておきたいからだろう。

「あぁ…そうだよ。うむ…やはりお前はあの日の…」
「その通り。…行くぞ」
しかし相手は、今まで以上の魔力を持つスマッシュ。どんなに攻撃しても傷一つ付かない。

「で…どうして、こんなことに?」
これ以上の攻撃は無駄だと判断した二人は、立ち止まり会話を再開する。
「あいつはな。闘技場で右手を持ってるやつと遭遇したんだ」
「何っ!?」
「限界を超えるチャオと出会った時。魔法能力をそいつに合わせようとする力が発生する」
デルデムスは、スマッシュを見ながら言う。

「それを何度かやって、自分の中で一番強い魔法を放とうとすると魔法エネルギーが暴走しだすんだ」
「……」
「それに耐えた者は、強力な力を得るが…ここまでいくと、もう駄目だ」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第115号
ページ番号
33 / 50
この作品について
タイトル
とある組織
作者
スマッシュ
初回掲載
週刊チャオ第97号
最終掲載
週刊チャオ第127号
連載期間
約6ヵ月30日