10話 情報

「まさか…こうも簡単に…攻略されるとは…な」
「当然だ…15本まで避けれるからな」
「まぁいい…次からは…杖を使わないと…泣くぞ」
「疲れてる相手に杖など使わん」
そう言うと、謎のチャオは笑いながら消える。彼は上空に現れた。

「無数の爆撃…くらえ…」
謎のチャオは、爆弾を落とす。しかし、デルデムスに当たりそうなのは少ない。

「いくつ持っている…?」
「安心しろ…もうない…」
そうは言うものの、かなりの数の爆弾が降ってくるときに安心はできない。

「魔法はあまり好きではない…」
デルデムスが、小さな炎を一つの爆弾に向けて放つ。お決まりと言っても良いが、爆発が爆発を呼び、爆弾は全て消えた。

「やはりな…」
デルデムスは、謎のチャオの所まで飛び上がる。しかし、彼はそれを予想していたので、ワープでデルデムスの背後に現れる。

「!?」
デルデムスは、謎のチャオの所まで来たが、まだ刀は振っていない。なので、デルデムスは刀を横に振り、その勢いで背後のチャオを斬ろうとする。しかし、彼はワープをする。

「刀は…通用せんぞ!」
今度は地上で二人の戦いが再開される。デルデムスは、ワープで避けられるのをわかっていたが、とにかく刀を振る。

「単純だな…デルドルラ」
デルデムスが、背後に現れた謎のチャオ…デルドルラを素早く蹴り飛ばす。何故かワープが間に合わなかった。

「ちぃっ!……次に行くか…」
デルドルラは、ワープして逃げた。デルデムスは、スマッシュ達を見る。

「いい加減死んだふりはやめたらどうだ?」
「あ…おはよう」
「おはよーございます先生っ!」
「Zzz…」
しかし、レッドメアは寝ているようだ。スマッシュが面白半分で叩き起こす。

「いってぇっ!!」
「寝てる方が悪い」

「でぇ~もさぁ~…ワープなんて卑怯だよぅ!ずるいずるい!!」
「ふむ…できないことはない」
レッドメアが言うと、スマッシュとヒットは嘘だ嘘だ!と騒ぐ。

「これがさぁ…体全体を飛ばそうとするからだめなんだよ」
「は?」
「こういうことだ」
と、レッドメアがスマッシュの頭の上にある物体を掴み、投げる。

「どわわわわっ!?」
スマッシュは、その物体に引き寄せられるかのように、飛んでいった。

「あぁぁ!そうかそうか!あれだけワープさせれば体の方もっ!!」
ヒットが、レッドメアの周囲を飛ぶ。最終的に、わからなかったのはスマッシュだけだった。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第111号
ページ番号
28 / 50
この作品について
タイトル
とある組織
作者
スマッシュ
初回掲載
週刊チャオ第97号
最終掲載
週刊チャオ第127号
連載期間
約6ヵ月30日