8話 城爆破
とある組織 8話 城爆破
「あぶない…?戦闘は元からあぶないんだ」
ソニックチャオがレッドメアを睨み、言う。
「まぁな…それはそうだな」
「今、一番危ないのは君だと思うけど?」
レッドメアが言い終わる前にソニックチャオは倒れた。忘れられていたヒットとスマッシュに倒されたのだ。
「よし…」
「不意打ちっていいねぇ」
スマッシュがソニックチャオを踏みながら言う。
「ところで、この城に自爆装置はあるのか?」
ギャラクシーがレッドメアに訊く。
「あぁ…RPGはそんくらいあった方が面白いだろ?」
「RPG…?まさか!?」
「そう…この城はお前らを引き寄せるための偽物…今時城なんて作るわけないだろ」
レッドメアは可笑しそうに言う。スマッシュとヒットもニヤニヤしている。
「それに、もう自爆装置を作動させられるチャオはいない」
「何っ…」
デルデムスが、気絶しているデカポンとスズメイカを引きずりながら歩いてきた。
「ここにいるチャオ達は俺達を除いて転送装置で避難した」
「避難…?まさか、復活したのかっ!?」
ギャラクシーが大声で言う。
「さっきも言っただろ…?この城は偽物…それなのに復活される物の本物があるはずないだろ」
レッドメアが言う。デルデムスは頷くが、スマッシュとヒットは驚いていた。
「また、さっき自爆装置を作動させられるチャオはいないと言ったが…一人いるんだよな」
レッドメアがデルデムスの方を見る。
「よくわかったな…ここで全て話すつもりだったからちゃんと作動させておいたよ」
「何…!?」
「自爆装置は、二つの役割がある…一つは、お前らを消すため…」
「もう一つは、計画を阻止したと思いこませるためだ」
レッドメアがデルデムスに続いて言う。
「お喋りはここまで…だ」
デルデムスが杖を強く握る。すると、先端から黒い光が出て剣になった。それと同時に、全員が戦闘態勢に入る。
「4VS2…辛いな」
ライトカオスが呟く。
「俺とデルデンがギャラクシーを狙う…」
レッドメアが言う。
「俺の相手はお前らか!!」
ライトカオスは、大剣を振る。二人は、それを走って避けた。
「エネルギィィィィ…」
レッドメアは両手をあげ、目を瞑る。レッドメアの上には赤い火のような物が浮いていた。
「どっちを狙ってやがる…!?」
「…クリムゾン!!」
レッドメアがそう叫ぶと、無数の小さな赤い物体がレッドメアの周辺に飛び散った。
「一刀両断―無数―」
デルデムスはレッドメアの技を回避しながら高速で壁を蹴って壁へ飛び移りながら、敵を斬る。二人の技が終わった時、敵の中で意識があったのはギャラクシーだけだった。
「やはりな…お前の時だけ斬った感覚がなかった」
「予想通り無効化はできなかったからな…回避するのは辛かった…が」
「エネルギーアッパー!!」
スマッシュがギャラクシーの背後からアッパーをする。しかし、ギャラクシーはたった一歩歩くことでその技を避け、スマッシュの腕をつかむ。
「さて…こいつをどう使うか」