7話 レプリカの存在
「遅かったな」
基地(といっても外見は城だが)に戻ってきた二人にデルデムスは言う。
「ちゃんと、持ってきたぜ?」
レッドメアはニヤリとして言う。デルデムスは
「さて…行くか」
と言い歩き始める。二人はその後についていった。
「待っていたぞ…二人とも」
その部屋には、リーダーの金色ナイツチャオがいた。さらにスマッシュもいる。
「で…欠片は?」
「これです」
と、レッドメアが渡す。リーダーはそれを受け取った。
「さて…」
と、リーダーは変な柱のような機械にそれをはめる。
「… … …」
「… … …」
「… … …」
「…何も起きないね」
「壊れてるんじゃねぇーのぉ?」
「あ、いや、俺に任せろ」
デルデムスが立ち上がって機械に近づく。
「いくかな…?」
―緊急警報発令…―
「ぁ!?なんだそりゃ!?」
レッドメアが立ち上がった。
「侵入者!?」
「ちっ…やつらか…?」
「デルデムス!早くしてくれ!!」
レッドメアが叫ぶ。
「わかってる…」
と、デルデムスが目を瞑る。
「おいっ!スマッシュとヒット!行くぞ!!」
レッドメアが怒鳴り、走り出す。二人はその後をついて行く。
「… … …」
デルデムスが、杖にふれる。その瞬間、柱全体が輝き始める。
「ちっ!偽物か!!」
「偽物?」
リーダーが不思議そうに訊く。
「この黒い物体…何かのウィルスです…どうするかは任せます」
柱は壊れており、黒い物体が浮遊していた。また、その場には杖しか残っていなかった。デルデムスは杖を取り、歩いていった。
「君達…潜入する時期が早いよ」
レッドメアが、五人に向かって言う。
「気にするな…どっちにしろ破壊してやるんだから」
ソニックチャオが可笑しそうに言う。
「こんなやつら、俺たちに任せろ」
ライトカオスが、ソニックチャオ以外の三人に言う。
「俺もやる…お前らでは、そこのナックルズチャオがいなくても負けそうだ」
ギャラクシーがスマッシュを睨みながら言う。
「3対3にしてくれるとは優しいねぇ」
スマッシュが可笑しそうに言う。レッドメアが頷いた。
「いくぜっ!」
レッドメアが、ギャラクシーに向かって大剣を振る。ギャラクシーはそれを避ける。
「もらった!」
ソニックチャオがライフルでレッドメアに攻撃をする。
「あぶなっ…」
レッドメアは、大剣を投げ捨てその反動で銃弾を回避した。