6話 4つの欠片

とある組織 6話 4つの欠片

「ふぃ~…終わったぁ!!」
レッドメアが、最初にヘリから降りる。
「やっと休めるぅ」
スマッシュが言う。

「お前は操縦してただけだろぅ」
レッドメアが睨む。
「僕は少し戦ったよん♪」
「だからって誉めるわけないからな」



「で、どうだった?」
部屋の外で待機していたスマッシュが訊く。
「ふぅ…報告はすぐに終わったけど…武器を全部拝見するのに時間がかかって」
レッドメアがため息をつく。

「あと、お仕事」
と、レッドメアが任務内容を印刷した紙を見せる。
「えーっと…軍の基地内にある伝説のモノの欠片を盗む…はぁ!?何これぇ!?」
スマッシュがその紙を投げ捨てる。

「うわぁっ!!捨てるなよ!!これは、俺とヒットがやるんだよ!お前はこれだっ!!」
と、レッドメアが拾い、その後の行に指を指す。

「えぇ?勇者軍団から、伝説のモノの欠片を2つ盗むぅ?」
「そ…デルデムスと、他の勢力の何人か一緒」
レッドメアが紙をスマッシュに渡す。

「んん…?ってことはー」
「今回で、全て成功すれば…あとは技術次第…ってことだ…頼むぜ…」
レッドメアは、スマッシュの背中を叩き、去っていった。

「……………いっでぇ!!思い切り叩きやがったぁぁぁ!!」
その後、スマッシュは一人で騒いでいた。


「ここかぁ…」
と、軍の基地のすぐ側にいるレッドメアが呟く。
「で、どういう作戦?」
ヒットが訊く。
「勿論、正面衝突作戦だ…敵を全滅させてから盗む」
「…え?」

「いくぜ…ヒット!!技術の関係が調う前に集めるぞ!!」
レッドメアが、前にライトカオスから盗んだ両剣を持つ。
「えぇい!もうどうなってもいいや!!」
ヒットは、爪を装備する。
そして二人の作戦は始まった!!


「―緊急事態発生 緊急事態発生 直ちに侵入者を排除せよ―」
そのアナウンスが終わるのと同時に、ソニックチャオ型の機械が沢山落ちてきた。

「こいつらは、雑魚だ…武器は銃、逃げようとすると囲む…どんどん壊していくぞ!」
レッドメアが、両剣を操り機械を切り倒していく。

「たっ沢山いるよんっ!?」
ヒットは、訳の分からない踊りを踊っている。
「こんくらい普通じゃないのか?」
レッドメアは、大剣に持ち替えて前方にいる雑魚を切る。

「エ・ネ・ミィ・トルネェドォ!!」
ヒットが、カプセルを取り出しそれを上空に投げる。
すると、カプセルから竜巻が現れ、それに雑魚のメカは巻き込まれ壊れていく。

「あっあほぅ!!雑魚一掃カプセルは俺とお前で合計4個しかないんだぞ!?」
レッドメアが怒鳴る。

「いいじゃん…多かったんだし…」
ヒットがその場に座る。
レッドメアも、壁にもたれる。

「まぁ、機械は勿論、軍のチャオが来ると厄介だ…行くぞ」
「えっ!?あぁ…休めないなぁ…」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第104号
ページ番号
17 / 50
この作品について
タイトル
とある組織
作者
スマッシュ
初回掲載
週刊チャオ第97号
最終掲載
週刊チャオ第127号
連載期間
約6ヵ月30日