4話 杖

「ん…?その剣は…メアじゃないっけ」
スマッシュが、デルデムスが持っている剣を見る。操縦しているのはヒットだ。

「あぁ…メアだ…うん」
「え?じゃあレッドメアが持っているのは?」
「…レッドメアの最高傑作…レッド」
「レッ…ド?」
ヒットが、操縦しながら言う。

「そう、ネーミングセンスがないからそんな名前になったんだ」
「そこはどうでもいいけど…最高傑作ってどういう意味?」
「どういう意味って…今まで作った剣の中で一番出来がいいって意味」

「はぁ…そうですか…」
「そうなんです」


「ふぅ…このまま逃げるわけにもいかないし…」
と、レッドメアはため息をつく。

「で…どうすりゃあいいんだ!?」
いつの間にかレッドメアは、完全に包囲されていた。

「ふふふ…武器を捨て、その場で座って手を挙げろ!」
「あー、ちょっと待ってくれ…要求がある」
レッドメアが、待ったのポーズをして言う。

「ん?なんだ?早く言え」
レッドメアは、表情には出さなかったが、作戦成功!と思っていた。
「えーとさ…武器持った状態での俺をTV放送してくれ!!」
「はぁ!?」
一斉にチャオ達が叫ぶ。そして、笑い始めた。

「あと、下に出てくる文字はさ、凶悪犯現る!!みたいなので」
さらにチャオ達は笑う。可笑しすぎて倒れているチャオもいる。

「ふ…」
レッドメアは、チャオ達の後ろにいた。ギャラクシーのように姿を消して移動をしたのだろう。

「このレッドメア様を倒せるかな…?」
レッドメアはニヤニヤして、剣をチャオに向ける。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第100号
ページ番号
13 / 50
この作品について
タイトル
とある組織
作者
スマッシュ
初回掲載
週刊チャオ第97号
最終掲載
週刊チャオ第127号
連載期間
約6ヵ月30日