4話 杖
「なぬっ…厄介な…」
レッドメアが下を見下ろして言う。目的地では大規模な工事が行われていたからだ。
「どうするよ?」
「説得をしよう」
レッドメアが言う。そして、小さな声で武器はだめだ…と呟いた。
「おいっ!何をする気だ!」
ヘリから降りると、警備員が呼びかけた。
「いやぁ…ちょっと子供が自由研究として珍しい形をした木の枝が欲しいって言い出してね」
レッドメアが適当に嘘を付く。
「そんなもの、別の所を探せばいいだろ」
「いやぁ…残念だ…小さいころ、ここでよく珍しい木の枝を拾ったんだがなぁ」
レッドメアの嘘はどんどん発展していく。
「だめったらだめだ!!」
警備員が怒鳴る。
「どうしてもか…?」
レッドメアは、急に声を低くした。
「強行突破しろ」
レッドメアが言う。すると、レッドメア以外の3人は警備員の横を走り抜ける。
「なにぃっ!?待てっ……!!」
「お前が待て」
レッドメアが追いかけようとした警備員の頭をつかむ。
「えー…ここは~~~~」
レッドメアが、警備員の無線を盗み、勝手な報告をし始めた。
「えぇ…犯人は赤いダークカオス1人…今すぐ助けてください」
くのところでレッドメアは無線を壊した。
「これでよし…」
「あったー!!」
ヒットが遠くで叫ぶ。
「おっしゃ!!3人でそれを持ち帰れぇ!!」
レッドメアはそう呼びかける。
「あとで迎えに来いっ!!」
レッドメアは、そう言った。というふうにスマッシュには聞こえた。
「邪魔しやがってぇ!!」
大工のチャオまでレッドメアを取り囲む。
「邪魔…?……」
スマッシュ達があさっていた所を見ると、鉄骨の山ができあがっていた。
「覚悟しろぉ!!」
と、大工のチャオの一部が鉄骨を持って突進してくる。
「鉄かい…」
レッドメアは、キックで鉄骨を折りながら呟く。
「げっ…増援が来るの早いな…」
大工のチャオの攻撃を避けながら、増援の車の方を見ている。
「大工さんごめんなさいっと」
レッドメアは、大工のチャオを殴り飛ばす。車が到着するまでに、全員気絶していた。
すると、複数の車の中から一斉にチャオが出てくる。
「数が多いな…」
「うおっ!?」
そして、出てきたチャオ達は、銃をかまえ、発砲してきた。
レッドメアは、大剣を取り出しながら避けた。