5話 よくない人質の図

とある組織 5話 よくない人質の図

「こんなに大勢じゃあ大剣だと不利だな…」
レッドメアは、剣を持っていない左手を前に出す。

「エネルギー…」
レッドメアの頭上にある火の玉が消え、左手の数cm前に火の玉は現れた。
「何する気だぁ!!」
と、発砲するチャオ達。しかし、それは火の玉によって防がれた。

「クラッシュ」
火の玉から、ビームが放たれる。次々と、チャオ達が倒れていく。

「てっ撤退ぃぃぃ!!」
と、叫ぶチャオ。そして逃げ出すチャオ数名。
「逃げられては困る」
レッドメアは、大剣を両手で持った。

「エネルギークラッシュ」
今度は、大剣が燃え、レッドメアが大剣を横に振ると、四方八方に無数の火の玉が飛び散った。

「ほぅ…この数を二発で全滅させられるとは…」
と、レッドメアの背後から声がする。
「…よくありそうな台詞だな…それ」
レッドメアは、背後にいるソニックチャオを睨む。
ソニックチャオの武器は、バズーカ砲とライフルだった。

「それじゃあ、おめでとー♪とかとか言ってほしいのか?」
「それも気味が悪い」
レッドメアは、無表情で言う。

「で?なんの用ですか?」
レッドメアが訊く。
「あぁ…依頼だよ依頼…」
ソニックチャオは面倒そうにこたえる。
「依頼…どっかの組織か」
「自称裏の組織ね」
「自称かい」
レッドメアは思わずつっこむ。

「まぁ、そこらへんは曖昧だからな」
ソニックチャオは何故か自慢気に言う。
「とにかくっ、俺を倒しに来たんだろぅ?」
「今なら逃がしてあげるが」

レッドメアは、少し考えてから返事をする。
「んん~ヘリが来ないと逃げられないし…走って逃げたら撃たれるし…」
「まぁ、そうだな…つまり、俺と戦うしかないのだよ」
「ん?もう一つあるぞ…俺がこの剣で自分を…」
「じゃあ、そっちで頼む」
ソニックチャオは、可笑しそうに言う。
「誰がそんなことするか」
レッドメアも可笑しそうだ。

「じゃあ、いくぞ」
と、ライフルを構えるソニックチャオ。


「フライアタァァック♪」
と、ソニックチャオに誰かが背後から攻撃した。

「背後っ…!?」
ソニックチャオは、そのまま倒れた。
「おっしゃ!よくやった!!」
レッドメアがソニックチャオに近づく。

「レッドメアン!避けろぅ!!」
「後ろに誰かいるんか」
と、レッドメアは、後ろを向く。

「ち…見つかったか」
と、刀を持っている紫のライトカオスが言う。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第102号
ページ番号
14 / 50
この作品について
タイトル
とある組織
作者
スマッシュ
初回掲載
週刊チャオ第97号
最終掲載
週刊チャオ第127号
連載期間
約6ヵ月30日