3話 ギャラクシー対策
とある組織 3話 ギャラクシー対策
「さぁ!着いたぞ我らの城にー!!」
スマッシュが叫ぶ。
「んなもん、あそこから来たんだからわかるよ」
レッドメアが言う。
「…というわけで、あのギャラクシーがやつらの仲間に…」
レッドメアが金色のナイツチャオ、つまりリーダーに報告している。
「なぁ、頼むよー!!」
スマッシュが、シャドウチャオに何かを頼んでいる。
「あのな…お前の情報に何度もだまされているんだ…つまり、俺が倒そうと思っているギャラクシーが勇者達の仲間というのは嘘だ!!」
シャドウチャオが、そう怒鳴る。
「本当だって…」
レッドメアが近寄りながら話しかける。
「はぁ?二人そろって…俺をいじめる気かぁ?」
「ふんっ…確かめてみるか?デルさんよぉ…」
レッドメアが呆れて言う。
「デルぅ…」
スマッシュが呟く。
「デルデールデルデルデール!!デルッ!!デッデルル!!行くぞ!!」
レッドメアがデルと呼ばれているシャドウチャオを引っ張る。
「いででででででっ!!引っ張るなぁ!!わかったから!行くから!行くからー!!」
「そうか」
レッドメアが手を離す。すると、デルと呼ばれているシャドウチャオは倒れる。
「おいてくぞ?」
「ぐはぁ…酷いな…おめぇ」
モニター室に入り、密かに撮っていたビデオカメラをセットした。
「ほらな?」
レッドメアが言う。確かにそれはギャラクシーだった。
「う、嘘だ…我、デルデムス…見間違いなどありえぬ!このモニターが低性能すぎるのだっ!!」
「これ、高性能だって言ってたのお前だろー」
スマッシュが言った。
「ちっ…そこまで言われたら黙っているわけないだろぅ?」
「最終的にはあぁなるんだよなぁ…」
レッドメアが呟く。
「俺が行くからには、すごい作戦で行くぜぇ!!!」
デルデムスが叫んだ。
「で、どうするんだよ」
船で移動中、レッドメアがデルデムスに訊いた。
「うむ…教えてやろう…」
デルデムスがそう言うと、自然にヒットとスマッシュも寄ってきた。
「作戦は簡単だ、やつらはとある頼みで森の中にいる魔物退治をやっている…全て我らが用意したイベントのためにね」
「ふむ…つまり場所は森かぁ…」
「で、その作戦で重要なもの、その1…魔物だ」
「魔物…どう利用するんだよ」
レッドメアがどんどん発言している。
「実はな…魔物は100匹派遣させた…で、その中に1匹だけ魔物を生み出すやつの偽物がいる…そいつをやつらは目指す」
「目指さなかったら?と言いたいが、まずはそちらの意見を聞くか」
「ギャラクシーは1人で戦うやつだ…となるとパターンは2つ」
「ふむ…ギャラクシーが偽物を倒すか、別の99匹を倒すか…だな?」
「正解…となると、ギャラクシーは別の99匹を狙うはずだ…」
「なぜなら、偽物だとわかるから…だろ?そして、2人にはそれを言わない…と」
レッドメアが目を閉じながら言う。
「言いたいことをズバズバ言ってくれるねぇ…そしたら、偽物と戦っていれば、2人は自然と疲れていく…」
「そこを、倒し、4人でギャラクシーを相手にするのか…じゃあ、ギャラクシーはどうするんだ?」
「やつの魔法は俺に任せろ…」
「あぁ?お前って、武器は剣だろ?消えたり無効にされたりで…」
レッドメアが言いかけたが、デルデムスは無視して続けた。
「無効はとある魔法で封じられるんだよ…知らなかった?」
「忘れてた」
デルデムスが言い終わったと同時に、その森の近くの海岸に船は止まった。
「いくぞっ!!」
「ふっ…」
「ちっくしょう!!多すぎるぞ!!」
森の中、デカポン達は戦っていた。
「これだけ、多いということは、生み出すやつがいるかもね…」
スズメイカが言う。
「それだ!そいつを探すぞ!!」
「そういうタイプの敵は動けないから、森の真ん中とかに設置されるはずだよ!」
スズメイカが言う。資料丸暗記らしい。