2話 無効
「いくぜ!?スマッシュ!!」
「あぁ!!いつでもこいや!」
パァン!と銃声が鳴り響いた。
「ぐはぁぁぁ!!一生の不覚…相手に背を向けるとはぁぁぁ…」
「元から背、向けてたよね」
平和なヒットが言う。
「ん?なんともない…」
「あぁ…弾入れ忘れた」
「あほかぁぁぁぁっ!!同じ台詞言えないじゃん!!言ったら馬鹿だよね!?」
「はいはい…」
弾を入れて、レッドメアは、再び撃つ。
「ぐはぁぁぁ!!一生の不覚…レッドメアに背を向けるとはぁぁぁ…」
「向けてないよね」
「撃ってないよ」
レッドメアが言う。
「はぁ!?3回目はなんて言えばいいんだよぉ!!」
スマッシュが叫ぶ。
「ヒット!こうなったら…」
「何?」
ヒットが訊く。
「スマッシュのついでにギャラクシーをバズーカで吹き飛ばすからどいてろ」
「うわぁ…最初から俺に恨みあったみたいな…」
「ふふふ…どんな手段を使ってでも俺は敵を倒す!!そうすりゃあ早く最終回にぃ!!」
「待て待て、まだ2話だよ2話」
レッドメアの近くに来たヒットが言う。
「いや、実際には、1話が3話分、2話がこれで3話分になるから実際は6話分なのだ」
「それでも6話って短編かいな」
「長編のはずが短編だったってネタになるだろ!!」
と、レッドメアがバズーカを発射した。
「ちぃっ…」
ギャラクシーがスマッシュを突き飛ばす。
「おぉ!?うおぉぉぉぉ!?」
「ふははははは!!グハァァ」
起きあがったデカポンに大砲の弾が直撃したぁ!!
「はぁ…はぁ…なかなかやるなぁ…そうだ…おれ達の仲間にならないか?」
デカポンがゆっくり言っている。
「仲間…どうするよスマッシュ?」
「旅は疲れるし面倒だから嫌だ」
スマッシュが、すぐに答えた。
「ふむ…こいつと俺の意見が一致するのは大変珍しい…じゃあ断る」
「また会う確率は高い…悲しむなよ…」
「お前がいるほうが悲しいよっ!!馬鹿野郎!!」
デカポンが叫ぶ。
「まっ、そん時までに剣を上手く使いこなせるようになって、魔法も使えるようにしてもらうぞ!!」
レッドメアは、そう言って乗ってきた船に乗った。
「どうだった?」
レッドメアがスマッシュとヒットに訊く。
「あぁ?あの二人は弱かったけど、ギャラクシーとかいうのは強かったね」
「同じくー」
「問題はギャラクシーだ…あいつと一緒に今度は行くか…」
レッドメアは、そう呟いた。