2話 無効
とある組織 2話 無効
「ふんっ…馬鹿が多い…観戦させてもらおう…」
と、ギャラクシーはかなり後ろの方まで下がってしまった。
「くそぅ!!意地悪だなっ!それともーー」
「ふふっ…あいつはあんな感じだよ…有名だろ?」
レッドメアが、デカポンが喋っている途中に言った。
「知らない」
「誰?」
「芸能人?」
「映画に出演している?」
…全員知らなかった。
「要するに…お前らがやられても、いいってことだ」
レッドメアが一人で納得している。
「どういうことだよ?」
言ったのはスマッシュだった。
「本当に知らないみたいだな…」
レッドメアは呆れている。
「スマッシュ…ヒット…下がってろ…」
「え?」
「何故によ?」
スマッシュとヒットが同時に言う。
「ふっ…ギャラクシー流…本人の50%にも満たないが…見せてやろうかっ!!」
レッドメアが叫ぶ。スマッシュは思い切り笑っている。
「ほぅ…俺の真似か…面白いな」
ギャラクシーは煙草を吸っている。
チャオの世界の煙草は、寿命が縮まると言われている(確定はしていないが)。
そのため、吸う者は少なく、予約しないと買えない。
「でやぁぁぁぁっ!!」
デカポンが大声を出しながら突進してくる。スズメイカも同様だ。
「噴火っ!!」
レッドメアが言うと、レッドメアの目の前にマグマの柱ができた。
「でやぁっ!!」
レッドメアが噴火を止め、同時に二人を斬る。
「でいっ!!」
しかし、デカポンはひるまずに、斬りかかってきた。
「無効」
レッドメアに当たったはずだが、傷一つついていなかった。
「ふっ…」
レッドメアが何かを投げた。
「爆弾かっ!?」
スズメイカが言ったときにはもうそれは爆発していた。
「無効…」
爆風に巻き込まれたはずのレッドメアは、また無傷だった。
二人は倒れている。
「相手の動きを止めつつ、攻撃された場合は無効化し、爆弾とか、回避しきれないような広範囲なものを自分は無効化しつつ倒す…」
歩いてくるギャラクシーに言う。
「ふっ…よく分析したな…」
ギャラクシーが戦闘態勢に入る。
「うっしゃ!!二人とも来い!!」
スマッシュとヒットが戻ってくる。
「この二人と同じ手段は通用しない…覚悟しろよ?」
ギャラクシーが言い終えた瞬間――