1話 暗雲低迷
「フヒィハァハァ…デッデカポン…か」
なんとか喋れるようになったレッドメアが言う。
「僕の名前は…スズメイカ!!」
「スズメイカ!?どんな動物だ!?」
「…ギャラクシーだ」
「ギャッ…ギャラクシィッ!?」
レッドメアは目を丸くしている。
「こいつらと一緒にいれば、そのうち真偽が確かめられると思ってな…予想通りだ」
「真偽…俺たちに関係するのか…残念だが真偽を確かめられるようなことは言っていない」
「いや…もうわかった…お前らは魔王を復活させようとしている…」
「確かに…そうかもな」
「だが、まだ復活はさせていない…なぜなら、こいつの持っている物も必要だからだ」
「良い情報をくれるな…それじゃあ…それを渡してもらおうか!?」
レッドメアが大剣を取り出す。愛用の剣「メアソード」である。
「でいっ!!」
レッドメアが大剣を振り上げる。
「うわぁっ!!」
と、デカポンが自分の剣で、攻撃を防ぐ。
「ちぃっ…手を抜いたらだめかな…」
レッドメアはジャンプして、元の所に戻る。
「スマッシュ!ヒット!いけぇっ!!」
レッドメアのかけ声と同時にスマッシュとヒットが飛び出す。
「素手かっ!それならこの斧で!!」
と、スズメイカ。
「素手ぇ!?俺はこの拳が武器だぜぇ!!」
スマッシュが、斧の当たっても大丈夫な部分を叩いた。
「それを素手っつぅんだよぉ!!」
ヒットが爪でデカポンを攻めながら言う。
「じゃあ、お前のは爪素手だな」
「いや、普通に爪だ」
ヒットがまた言う。今度は回避に専念している。
「あっ…ツメスデって名前いいかもよ?」
「どういうふうに考えたらそんな名前になるんだよ!!」
「いやいや、ツメフデって絶対いいよ」
「名前じゃねぇか!フメスデだろ!?なんでスがフになるんだよ!文字的には似てるけどさぁ!!」
「いやぁ、そっちの方が画数が1つ少ないなぁと思ってさ」
「もうえぇわ」
「どうも、ありがとうございましたー♪」
「漫才…?」
レッドメアの目が丸くなっている。
「で、何するんだっけか?」
スマッシュがレッドメアに訊く。
「戦いだ…ゲームやってて飲み物取りにいくんでポーズ画面にしておいて戻ってきたら何してたか忘れたみたいなことをするな」
「その例えわかりにくい」
スマッシュが言う。
「ねぇ…漫才ならもっと面白いのにしてよ」
「うるせぇ!!できないんだよ!漫才Lv3だ!合計で3!!」
スマッシュはデカポンを殴り飛ばした!
「ぐは…こんな強いパンチはくらったことがない…」
「ふっ…得意な跳び蹴りだからな」
「跳び蹴りじゃなくてパンチだよぉ…」
ヒットが言った。
2話へー