〈CHAO〉

 西暦30XX年。

 とある人工生命体が一人の男によって開発された。
 彼はその生命体に『カオス』という名前を付け、兵器としてその後も改良を重ねる。
 だが、彼は突然のうちに消え失せる。
 ジャポネ公安委員はただちに人を派遣し、彼の研究所に侵入。
 しかし、そこにあったのは兵器とはとても呼べないような生命体。
 ジャポネ政府はこの生物を『CHAO』と名付け、水面下のうちに研究を開始する。
 数年後、兵器化計画は頓挫。
 大量に発生した負債の穴埋めをするために、政府は民間へのCHAO転売を決定。

 同年、政府は兵器としての突然変異が起こる可能性を憂慮。
 それを監視する研究所を国家機関として作成。
 名付けて、CHAO研究所。
 CHAO監査部門、CHAO育成部門、CHAO調査部門の三種。
 全てはCHAO研究所所長の管轄のもとで行動される。

 ある時、調査部門の一人である男は、所長から指令を受け、マラシュケへ渡る。
 男の通称名は『[R]esearch Department No.[18]』——R18。
 この物語は、その男と、それを取り巻く人々の、物語。

 ——CHAOの進化は、まだ終わってはいない。

このページについて
掲載日
2010年2月15日
ページ番号
1 / 10
この作品について
タイトル
とある少女とショーネンR18
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
2010年2月15日
最終掲載
2010年2月23日
連載期間
約9日