第12話の続き
こ、恋人どおしぃっっっ!!
「よせっ。ヴァン。今の麻奈に聞かせる話じゃないだろ。それに、このことは麻奈と俺とで解決してんだ。今更、ほじくり返すなよ」
「・・申し訳ございません。つい・・」
うーむ。なんか複雑ないきさつがありそう・・このソニックとは・・。
まったく、なんてややこしいキャラクターなんだぁ、この麻奈ってチャオはっ!ってあたしのことなんだけどさぁ。
「さあ、麻奈様。ここがヒーロー王国の城でございます」
ちぎれた雲の間から、真っ白な美しいお城があらわれた。高い塔がいくつもあって、ギリシャふうの大理石の柱が何本もつらなっている。中央の噴水から虹が写しだされていた。
「わぁ、素敵」
あたしは思わず感嘆の声をあげた。
あたしとソニックをのせたヴァンは、静かに下降すると、城の中央の大きな門をくぐって、着地した。
「お帰りさないませ、麻奈様――――」
降り立ったあたしを、たくさんのヒーローチャオが出迎えてくれていた。みんな笑顔で、すごく嬉しそう。
あれ?ソニックとヴァンはuターンしてる・・。
「どこ行くの?」
あたしがソニックの背中にむかって叫ぶと、ソニックは顔をあたしにむけて笑って、言った。
「ナックルズ達をあのままにしておけないだろ?じゃあな、人間の麻奈。今度会うときは・・チャオの麻奈かな」
ソニック・・・。
あたしはなんだか複雑な気持ちで、ヴァンとソニックを見送った。
「さあ、麻奈様、ヒーローライトカオス女王が、おまちかねです」
そうだ。あたしは、やっと会える・・すべての謎と、あたしの未来を知る、ヒーローライトカオス女王に!!
あたしは凛として前に一歩を踏み出した。
続く。
☆あとがき☆
ついに、とおとお、着きました☆ヒーロー王国。長かったですねーー。麻奈ちゃん、お疲れ様ーー。ってこれで終わりじゃないのかぁ。なははは。来週はいよいよ麻奈の謎が明らかに!! そして、麻奈はどーなるのでしょーかっっ。恋の行方はっっ☆(作者も混乱中)
こんなわけわかんない物語を読んでくれて、ホントにありがとうなのでしたーーー☆