第七話 続き
あたしは迷いもなくバルコニーにでるとガラスの靴をぬいで、さらにとなりのバルコニーに飛び移っていった。ここが何階だかわかんないほど高いけどーーー。
この宮殿は山の上にそびえたっているらしい。風がゴウゴウ音をたてていて、めちゃ強い。
バルコニーは大きくて、飛び移る幅もたいしたことないからいいようなものの・・・。下をみたら・・・さすがに怖い。
あたしはてきとーなところでバルコニーから部屋の中に入った。さらにドアが二つある・・・。左のドアをそーっとあけて中の様子をうかがった。
ぎょぎょっっ☆シャドウだあああ。
ん?ひとりじゃない・・誰かと話してる・・・。
あれは・・・?映像?ゆらゆらしててハッキリわかんないけど、チャオ・・・しかもヒーローチャオみたいだ。
「でかした、シャドウよ。よく麻奈を手中におさめてくれた。これでこの世界はすくわれようぞ。
ダーク帝国の後継者、シャドウよ。すべておまえのものになるのだ。」
「俺はそんなことに興味はない。ただあんたにはカリがあるから手伝ってやっているだけだ。
・・・それより、麻奈はどうなるんだ。」
「ふふん、形式の婚約者でも彼女の身が心配か?案ずるな、わしにまかせておけば悪いようにはしない・・・。中身のないぬけがらの彼女を好きにするがいいさ。」
「なるほど・・・そういうことか。」
「おまえはマリアさえいればよいのだからな。約束が果たされれば、マリアはおまえのもとに戻る。契約にかわりはない。」
「・・・ああ。わかっている。俺を信用しろ。麻奈がそろそろ目覚めるだろう。大人の儀式のしたくでもしてまつといい。」
「ふふふ。いわれなくとも、準備はできている・・・。ではのちほどダークライトカオス王の玉座であおうぞ。」
ヒーローチャオがそういうと、映像が消え、シャドウも部屋をでていった。
あたしは背筋が寒くなった。細かいことはさっぱりだけど・・・自分の身が危険なのは、よーーくわかった。なにがぬけがらのあたしを好きにしろだーーーっっ☆信じられなーーーいっっ☆
んでも形式だけの婚約者かぁ。やっぱりね。そうだと思った!!
どおやらシャドウにはマリアという大切な人がいるらしい。
とにかくヴァンをみつけないと。こーしてられないっ。早くここから逃げ出さなきゃ!!
あたしはあせった。やみくもにさがしても、この広い宮殿の中、つかまるのは目にみえてる・・・。
「麻奈様、こっちです。こちらへ・・・っ。」
あたしの背後の影から、おしころした声がした。
次号へ続く。
あとがき☆ここで名前の修正のお知らせ。今までヒーローカオス女王とダークカオス王としてきたけど、やはり正式名のヒーローライトカオス女王と、ダークライトカオス王に変更しました。・・・急に・・なんとなくそのほうがいいかなっと。まぁ、細かいことだけどーー。
んで読んでくれてありがとうでした。麻奈ちゃんは無事に脱出できるのでしょうか。とうとうマリアをだしてしまった。次はどのキャラかなーー。めざせっ☆オールメインキャスト!!ではではーー。