第五話の続き
あたしも放電してて、体中、電気でバチバチ光ってるけど・・全然平気。それよかパワー全開って感じ。
あたしは本能のままに叫んだ。
「いっけーーーっヴァン!!ラストサンダーーーーっっ!!!」
と、ヴァンの瞳が白く光り、角の先から雷のでっかいかたまりのたまがシャドウ達めがけて突き進んだ!
ドッゴぉぉぉォ――――――――――――ン!!!!
すっげい爆音・・・。光のたまが森の半分を包んでしまった・・。
まあるい焼け跡ができちゃったぁ。
目の前には誰もいない・・・。とにかくやっつけたのかな??
「・・ま、麻奈様・・・。」
ヴァンがぐったりと力ない声で言った。
「お気持ちはわかりますが・・。ラストサンダーは・・史上最強の技。安易に使わないで・・くだ・・さ・・い・・・。」
そういい終わると、背中の羽が消えて・・・あらららーー・・、おちてってるじゃないのぉーーー!!しっかりしてーーーっ、ヴァーン!!
「・・・・。」
ヴァンは何も言わない・・ってか言えないで、あたし達はまっさかさまに落ちていくーーー。
「いやぁぁぁーー!!」
あたしは両目をつぶって叫んだ。
と、フワリ。
あったかいものに包まれて、地上にぶつかるスンデのところで降下が止まった。
げげっ。目の前にシャドウじゃんかーーー。
シャドウはあたしをゆっくりと抱きかかえて、ヴァンから降ろした。
と、ドサッとヴァンが地面につぶれた。となりにはドラゴンもつぶれている。
「ふっ。むちゃな戦い方だ。
一瞬、カオスコントロールが遅かったら、君にやられるところだったよ。」
・・・。あたしは硬直状態。
「オランはまともにくらってしまったな。
封印されているとはいえ、麻奈の力は健在らしい・・・。油断した。」
あたしの力・・??あたしだからできたってこと・・??
なんか力が一気に抜けた。シャドウの腕の中で意識がうすれていく・・ね、眠いっ。
「ヴァンは・・平気・・かな・?」
「ククッ。いきなりあの技を使われちゃあ、ヴァンも無事ではないさ。
安心しろ、ヴァンもオランも不死身だ。こいつらは他とは違う。一族最後の王だからな。少し寝かせてやれば復活する。
麻奈、お前もな・・・。」
シャドウの笑顔・・。懐かしい、かすかに記憶にあるよーな・・やさしい・・笑顔・・・。
そして・・・あたしはシャドウの腕の中で、深い眠りの中に落ちていった・・・。
続く。
なんとか戦闘シーン書けました。なはは。んでもってシャドチャのサイズでどおやって人間の麻奈ちゃんを抱っこできるのでしょう??(自分でつっこみ)でも、不思議とできるのですっっ☆強引な展開にここでおわびーーー。
読んでくれて感謝なのでーす☆
今回はこのあと番外編のよーな第六話つき。二本立てですので、こりずに読んでみてくださいませ。