~エピソード3~

エピ1の修正が遅れて、大変スミマセンでした。
もう修正済みなので続きが気になるとかいう方は見といてください。
たった10時間の命

「見てチャオ!ボクすごいチャオ!」
純がチャオタワーの横棒にさかさまにぶら下がりながらいった。
「...純、お前あぶないぞ...(さっきから何回も言ってるのに...まったく...)」
ボクはため息をついた。
「じゃあ、コレはどうチャオ?」
純は今度はチャオタワーの上で逆立ちをした。
「聞かなくても分かるだろ...ちゃんとした使い方以外はみんなあぶないの!」
「分かったチャオ....そんなことより....」
「ん?」
「おなか減ったチャオ~!」
純がおなかをならしながら言った。
「はいはい、何が食べたい?」
「ん~...」
純は少し考え込んで、こう答えた。
「おいしいもの!」
「じゃあまずボクの手料理じゃダメだな...」
「え~、ボク、モクハさんの料理、食べてみたいチャオ~!」
純が不満気に言った。
「わかったよ...純も手伝ってくれよ!」
「チャオ~!!」

「はぁ~あ....(また予定外の出費....こんなことならちゃんとおかずくらい買っとけばよかった...)」
「今晩のゴハンはきっととってもおいしいチャオ!...モクハさんの料理でも...(ぼそっ)」
純は好物のたくさん入ったスーパーの袋を抱えて、満足気にいった。
なんか作ろうと思って冷蔵庫をのぞいてみたら、見事にすっからかんだったので、しかたなくスーパーへ買い物に行ったのだ。
しかも、なんかスーパーの前にオバチャン達の行列ができていて、なんだろうと思っていつもイベントのチラシがはってある掲示板を見に、人々をかきわけて行列の中を通ろうとしたら、とつぜん人の波に押されて、スーパーの中へ無理矢理突入!という状況になってしまった(どうやらタイムサービス開始の時間だったらしい。)。
しかも純はセール品でもないホタテの貝柱やら海老やら松坂牛やら、やたらと高い物を買い、野菜をとりにいくのも四苦八苦。
純がかわいさをオバチャン達に見せびらかして、オバチャン達の気をそらしてくれたからよかったものの...
「純、高い物買いすぎだぞ...今月買おうと思ってたCD買えなくなっちゃったじゃん.....ま、純が喜んでくれるならいいけどさ。」
ボクは自転車にどさっと荷物を降ろしながら言った。
「あ~!チャオだ~!!」
向こうのほうから声がしたかと思うと、5,6さいぐらいの女の子がこっちへ走ってきた。
「こんにちはチャオ~」
純がペコリとその子に挨拶した。
「かわいーね、ねぇねぇ、今度公園であそぼー♪」
ずいぶんトートツに女の子がさそった。
「あ....ん..それは...」
「なんかあるの?」
女の子が首をかしげた。
「ボク、10時間しか生きられないから...そーゆー病気なの。」
「!?」
女の子はずいぶんびっくりしたようだった。
「かわいそぉ....」
女の子が幼い声でつぶやいた。
「そんなことないさ。ボクは一生の楽しみをこの10時間につめこむんだもん!それに、自力で...できたらだけど、転生してみせるさ!」
純が女の子を元気づけるように言った。
「そっか...じゃあ、いっぱいかわいがってもらってね!バイバイ!!」
女の子が手を振って、また走り去っていった。
「何ボ~っとしてるチャオ?早く行くチャオ!」
純がボクの足を小突いた。
「あ、うん。」
ボクと純は自転車に飛び乗って、家へ帰っていった。

これもあと1回で多分(え)最終回です。
カンのいい人はエンディングがどーなるか分かっちゃうかもしれませんが(ええぇっ!?)どうぞよろしく!

このページについて
掲載号
週刊チャオ新春記念特別号
ページ番号
5 / 6
この作品について
タイトル
たった10時間の命
作者
ぺっく・ぴーす
初回掲載
週刊チャオ第94号
最終掲載
週刊チャオ第96号
連載期間
約15日